ツイードジャケットとダッフルコート
ツイードジャケットを初めて手に入れたのは18の頃だ。
今でもよく覚えているのだけど、栄のスカイルにあったJプレスに行って購入し、その帰りに衝突事故に巻き込まれた。
ぼくの車に前方不注意のワンボックスが突入して来て生まれて初めて救急車のお世話になったのだ。
そんな忘れようにも忘れられない記憶とともに、そのツイードジャケットは30歳くらいまで着ていたが、残念ながらぼくの成長が優ってしまい着られなくなってしまった。
お手本は「ブリット」のスティーブ・マックイーンだ。
ブラウンのヘリンボンジャケットとネイビーブルーのハイゲージタートルネックを何ともカッコよく着こなしていた。
観た時からタートルネックが黒だと思い込んでいたら、最近あれはネイビーブルーだというのを知った。
少し前に再度手に入れたツイードジャケットはエルボーパッチ付きでマックイーンのそれに近いが、ちょっとカントリーテイストに過ぎるのが残念。
ダッフルコートはグローバーオールだ。
もう20年くらいになるか。
手本になったのは「第三の男」のトレヴァー・ハワード。
もともと軍用のコートなので映画で使われるのも戦争を背景としたものが多い気がする(と書いて思い出したのは「愛の狩人」のジャック・ニコルソンとアート・ガーファンクルだが)
映画に出てきた物も着古して毛玉ができたりしていたが、ぼくの物もかなり年季が入ってきたので毛玉だらけだ。
でもそれが味なのだと思うようにしている。
そろそろ此奴らの出番だ。
ブラシをかけつつ記憶を辿る。