キヤノンの撒き餌〜Canon EOS 20D
Canon EOS 20D
さすがに主戦力ではなくなったけれど...。
考えてみると、このカメラがキヤノンの中では1番使ったカメラかも知れない。
2004年の発売だから来年で20年になる。
820万画素とか約5コマ/秒、JPEG/ラージ・ファインの高画質でも約23枚の連続撮影が行えるほか、約0.2秒の高速起動、最高1/8000秒のシャッター速度、CFカードへの高速書き込み、USB 2.0 Hi-Speed対応なんて、もう日本昔ばなしとかを見ているようなスペックであるが、よくお聞きなさい若い衆。
なんの不便もないのですよ。
ま、ISO5ケタを常用してるとか、スポーツとかレースを撮影するとかのプロユースにはおもちゃ同然のスペックなのだけど、たまに家族の写真を撮ったり、旅行に持って行って風景を撮ったりするぶんにはじゅうぶん。
記録メディアがCFカードというのはちょっと問題かも知れないけど、SDカードをCFカードに変換できるアダプターもあるから問題なし。
このカメラ、今さらおススメはしないけど、某中古カメラのオンラインショップだと6000円代(2023年11月現在)で販売されている。
これから紹介するレンズが中古だと10000円くらいだから、アダプターと合わせても20000円でお釣りが来る。
それで新しいカメラを買うためのお金(いいヤツ買うのだったら10万くらい想定してるでしょ?)が余ったら、奥さんや彼女にプレゼント買うとか、お子さんがいる人ならお小遣いあげるとか、旅行のホテルの部屋をいいやつに変えるとか、ちょっといいレストランに出かけるとかしたほうが、人生豊かにならないか。
散々散財してきたぼくが言うのだから、あながちハズレではない気がするよ、ホント。
ま、いいや、そんなことは。
人に押し付けたりするもんでもないしね。
キヤノンの撒き餌
そう言われたレンズがある。
EF50mm F1.8だ。
ライブサイズの画角だが、キヤノン規格のAPS-Cだと×1.6なので80mmくらいになる。
今はSTMというステッピングモーターが内蔵されてAFも俊敏になったようだが、ぼくのはそれが付く前のEF50mm F1.8 IIというやつだ。
これは初めて交換レンズを買う人向けというか始まりの一歩で、ここから「沼」へ誘う「撒き餌」なのだ。
なのでとっつきやすい価格で、それでいて大変に高性能なレンズなのだ。
エッジ部分の分離や色再現性、シャドー部分のディテールの残し方なんて一端のヒョーロンカみたいなことを言うけれど、どれも過不足なく、ともすれば上位を食いかねない実力がある。
80mmは、ちょっとつけっぱなしのレンズとしては厳しいけれど、実に使いでのあるレンズなのだ。