食べることは生きること(385回目)
"息子達が小学生の時私が中度の鬱病に。子供達はご飯を炊きぶつ切りの大根と魚肉ソーセージの味噌汁を並べて笑顔で呼びに来た。あれを超える料理はない。息子達は今16歳と19歳。"
"今日は本当につらい一日で...全て捨てたいくらい苦しくて...このお味噌汁のように優しく生きやすい世の中だったらどんなに...土井先生をお手本に今日も15分以内目安に鮭を焼き白米早炊き&味噌汁作って飲みました。泣きながら歯を食い縛りながら明日も何とか生き延びます。"
言い古された言葉ではあるが「食べることは生きること」
先日テレビを観ていたら若い人で食事はシルアルバーやゼリータイプの栄養補助食品がほとんどだという人がいた。
聞けば「時間がもったいない」という。
何を食べようか、考える時間がムダに思えて、毎回同じものを食べているのだという。
もちろん彼は彼なりの目標があって、それを達成するためにはしなくてはならないことが多く、そのために食事を犠牲にしているというわけだ。
栄養バランスとしては問題ないのかも知れない。
味だって最近のものは、そう悪くない。
別にその食事内容で不満なわけではないからいいでしょう?と言われるかも知れない。
余計なお世話だとも。
まあたしかにそうだ。
食う食わないは本人の問題なのだから他人が口だしするものでもない。
そう、彼はシリアルバーで脳を働かせゼリーの栄養補助食品で心臓を動かすのだ。
それを彼は望んだのだ。
でも恐らく。
彼のもとには鬱病になった時にみそ汁を作って笑顔で呼びに来てくれる子どもは育たないだろうし、辛くてどうしようもない時に大げさでなく命を繋いでくれるみそ汁は作れないと思う。