名古屋にいたころは、この馬籠宿あたりは比較的行きやすいところであったから、年に何度かは訪れていた。
四季折々にそれぞれの風情を醸し、往時の雰囲気を残した観光地でもある。
ぼくが高校の時分には遠足などにも行ったし、途中の中津川は小学生の林間学校に行くところでもある。
木曽路とひとことで言っても、その範囲は広い。
現代でいえば木曽山脈から中央アルプスの間を縫う一帯を言うのであろう。
諏訪を折り返しにする中央道は、冬にはスキーなどに行くのに通るところでもあり、名古屋あたりの者には存外に馴染みのあるところでもある。
中津川には「くるまや」というそば屋があり、出かけるたびに必ず立ち寄る店であった。
太めの麺で大変に旨い。
また、この辺りは「すや」や「川上屋」などの栗きんとんも有名である。
ずいぶん遠くになってしまったが、自分で行けるうちに再訪したい。