言いわけ(87回目)
京王線、分倍河原駅付近。
この駅の近くに旨い立ち食いそばの店があるんだよな。
今日はペンタックスK-rにリケノン50mmF2Lを付けている。
このリケノン50mmは製造年によって4種類あって、
・XR RIKENON 50mm F2(初期型)
・XR RIKENON 50mm F2 L
・RIKENON 50mm F2
・XR RIKENON 50mm F2 P
となっているが、ぼくが持っているのは「L」なので第二世代ということになる。初代に比べると最短撮影距離が長くなってしまっているのと、鏡胴などがエンジニアドプラスティックになっていて、有り体に言えば安っぽい。
リケノン50mmは1978年に低価格の39800円で発売された(リコーのサンキュッパ)リコーXR500のキットレンズであった。
まあ安いカメラにセットされているレンズということだから、誰も期待していなかったというのが当時の空気だっただろう。
ところが当時のカメラ誌の性能評価で「ズミクロン50mmに匹敵する中央解像度」と評されたことが始まりで、近年のオールドレンズのブームの中、突然「和製ズミクロン」などと評価されるようになったというのがざっくりとした解説。
このレンズの初代と第二世代は富岡光学製だという。
人気のある由縁はここら辺からだろう。
ヤシカやツァイスのレンズを手掛けていたのだから、光学性能的には秀でた技術があったと思われる。
ぼくは「和製〜」というのが、どうにも卑屈に思えて気に食わない。
海外に対するコンプレックスというか、どう頑張ってもエセなんとか止まりだというのが見え隠れする気がするのだ。
よく写る。
この時代のフィルムカメラに付いてくる、いわゆる標準レンズの50mmレンズは、おそらく全てがそうだが「撒き餌」であるからまったく手を抜いてない。
このレンズがスタートで「沼」に引き摺り込む餌なのだから、抜かりがあっては話にならない。
なので「和製ズミクロン」なんてエクスキューズをしなくても、富岡光学製の立派なレンズなのだから堂々と「リケノン」であることを誇ればいいのだ。
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