
どうよ?(454回目)

手ごねハンバーグ。
手ごねである。
キャベツもちゃんと千切りする。
こうすれば大概旨い。
母は面倒くさがりな人だったので手ごねのハンバーグなんぞウチで食ったことがない。
ハンバーグといえばマルシンかイシイなのである。
もちろんそれはそれで旨いからハンバーグは好きであった。
だが外で食うようになると手ごねのハンバーグを食う機会ができる。
それはもう別の食いもののように旨かった。
あれから幾星霜。
まさか自分が、しかも仕事から帰ってから自分のウチで手ごねして作るようになるとは想像もしなかった。
きっと母もびっくりするだろう。
どうよ?母さん
ごちそうさん。