ほっつきある記31
今日は機材についてうだうだ書くので興味ねーよって方はスルーしてね。
ミノルタには「小三元」と言われるレンズがある。
「MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4」と「茶筒」と呼ばれる「MINOLTA AF ZOOM 70-210mm F4」
それに「MINOLTA AF 24-50mm F4」である。
大三元だとF2.8通しだが、これらはF4なので小三元というわけだ。
これらのレンズはMINOLTA α7000の頃のものであるが、α7000は世界初のオートフォーカス一眼レフと銘打ち1985年に鳴物入りでデビューしたカメラで、俗に「αショック」と言われるほどの衝撃をカメラ業界にもたらしたカメラだから、それに付属する標準レンズに手抜かりなぞあるはずもない。
標準レンズはMINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4で、ぼくもかなり後年になってからα7000を買ってみたから、意外と言っては失礼だが、よく写るレンズという印象があった。
総じてミノルタのレンズはMFのSRマウント時代からいいレンズが多い。
ツァイス的というか、色のりがよく繊細ながらしっかりとした縁取りをする描写であるように思う。
それはズームになっても色濃く残っていて、これらのレンズもその片鱗は窺うことができる。
ご存知のようにミノルタはコニカと2003年に経営統合し、2006年にカメラ事業から撤退している。
コニカミノルタ時代に「α-7 DIGITAL」「α Sweet DIGITAL」をリリースしたが業績は改善せず、それらの事業はソニーが継承することになった。
コニカミノルタのAマウントレンズはソニーのαシリーズにも使用することができ、α100から始まるソニー一眼レフにはα7000からのレンズ資産を損なうことなく活かすことができた。
長々と前置きをしたが、このMINOLTA AF 24-50mm F4を買ってみたのである。
世はミラーレス、当のソニーもαシリーズはFEマウントやEマウントに切り替え、アダプターでもかまさない限りそのまま使うことはできなくなってしまった。
ぼくの手元にはα100があって、しばらく使っていなかったのだけど今回思いつきで買ったレンズを使ってみたわけである。
お値段は数千円。
まあ銀塩時代のズームレンズはこんな感じになっているのが多い。
APS-Cだから24-50は36-75あたりになり、使いやすい画角だ。
デジタルでもイケる!とまでは言わない。
なにせ40年近く前の設計のレンズだ。
歪曲収差もあるし色収差も結構あるので、現像ソフトでサッとひと撫でしてやるといい感じになる。
カメラとレンズ併せても10000円くらいで手に入るので、いいおもちゃにはなるはず。