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William Eugene Smith
定着液を変えて幾らか改善が見られる。
ただ現像は足らない気がする。
EI20 で 15 分。
20 分くらいでも良いかも知れない。
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写真は William Eugene Smith である。
水俣での取材の様子だが、あの事件は知れば知るほどチッソという会社が果てしなく根腐れをしていた事が見えてくる。
その根腐れに巻き込まれた形で彼自身も殴られて重傷 ( 写真家である彼の片目は視力を失う。「殴られた」などという生易しい表現では足りない ) を負うが、それを訴えると取材の公平さを欠くとして、チッソ側から見舞金として用意された金には一切見向きもせず、自力で治療し取材を続けた。
硬派が多いマグナムの写真家の中でも、筋金入りの硬派であろう。
ミノックスを使っていた頃だから、もう10年くらい前に書いたものだろう。
ミノックスはフィルムが特別だから現像にも色々苦心した。
もうあの熱量はない。