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Gakkenのピンホールカメラ(2010年)
最近カメラ界隈の一部で話題になっているのに「学研」の「大人の科学マガジン 35mmフィルムカメラ」というのがある。
PENTAX17とかが新しく発売されたり、またレトロブームというかフィルムカメラ自体も若者を中心に結構人気があるようで、まあ学研の場合はカメラの会社じゃないから、それに乗じてというわけではないだろうけれど。
学研といえば「まだかな♪まだかな〜♩学研のおばちゃんまだかな〜♪」である。ぼくの世代だとこんなCMはなかったと思うが、月一くらいで学校で配られる(有料)のが楽しみだった記憶がある。
付録が実に魅力的だったのだ。
どんなの?と聞かれると即座には思い出せないが、他の雑誌の付録とは違いちゃんと使えるものだった。
確か望遠鏡みたいのがあって、それで月の表面を見た時はいたく感動したものだ。
大人の科学のフィルムカメラは二眼レフを含めるといくつかあって、そういえば昔のを持っていたなァ、と思いブログの過去記事を検索してみた。
2010年の記事にあった。
貰いもので組み立てたのはいいけど一度も使ってなかった「学研 大人の科学vol.13 ピンホールカメラ現像セット」の付属カメラを使ってみました。
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そのまま現像するよう
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詳細はリンク先にお任せしますが(笑)、手持ちでさくさく撮りたかったので、レンズを装着しての試し撮りです。
ピンホールカメラ自体は結構好きです。
Holga120WPCなんてのも持っていますし、 空き缶とマミヤのポラバックを使ったピンホールカメラを作るというワークショップをやったこともあります。
この空き缶ピンホールは、フジのピールアパート式ポラフイルムを使うもので、現像の手間がない分、撮ったその場で楽しめるということで、参加していただいた方には好評でした。
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こんなカメラです。
このピンホールは「大人の科学」シリーズの中でも人気があるのだそうで、一時期品切れだったのだそうです。
LEICA 0(ヌルライカ)を彷彿とさせますね。
鏡胴の横にある四角のレバーを押し込んでシャッターチャージ、反対にある丸いレバーを押し込んでレリーズです。
シャッターは単速で1/250程度だそうです。
レンズのF値がどれくらいなのか分かりませんが、2~3mからパンフォーカスということなので、かなり絞り込んであるのでしょう。
冬の夕方を甘く見ていました。
まだ陽もあったしISO400だったので露出計も見ずに適当に撮ったんですが、ずいぶんアンダーになっていました。
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最短撮影距離くらいでしょう。
光学中心あたりは、なかなか鮮明に出ていますね。
画角は80mmくらいでしょうか。
ファインダーらしいもの(笑)はありますが、パララクスを補正する目安もないので、遠距離の構図用だと思ったほうがいいですね。
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ま、日中なら撮れます(笑)
トイカメというよりも、写真はこれだけで撮れるんだよっていうカメラの原点回帰ですね。
そういやビビターもLC-Aもしばらく使ってないなぁ…。
フィルムがずいぶん選択肢がなくなってしまった上に、ひどく高額になっているから、また新たにフィルムカメラをどうこうという気にはなれないが、楽しい趣味であるには違いない。
細々でもいいから人気が続くといいと思う。