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銀色の道
明日から明後日にかけては平野部でも雪になるかも知れないと天気予報では言っていた。
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子どもの頃、正月の思い出のひとつに「寒稽古」があった。
剣道を習っていたのだが毎年正月には早朝に稽古があり、稽古の後で振舞われるお汁粉を目当てに出かけたものだ。
道場は家から見て西にあって、稽古に行く際には吹き付ける伊吹おろしに向かって行くことになる。
自転車で胴衣の上からジャンパーを羽織るだけ。
風が強いと息すらできなくなる。
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そんなことをつらつらと思っていると、こんな歌が脳裏を過ぎる
(遠い遠いはるかな道は 冬の嵐が吹いてるが)
身を切るような北風の冷たさやしもやけの足の痛痒さも思い出す。