第193夜ハーフの最終到達点
今夜の写眞機は、OLYMPUS-PEN Fです。PEN Fは、ハーフサイズの一眼レフです。
ハーフサイズカメラは、コンパクトカメラが殆どだった中、アイデアを詰めに詰めたのがPEN Fシリーズです。
ハーフサイズの縦サイズに収めるために、ミラーは90°回転して付いています。それに伴い、ペンタプリズムが搭載できないので、ポロプリズムをミラー横に搭載してます。そのため、ペンタ部のトンガリがありません。
横走り布幕のフォーカルプレーンシャッターの入るところに、プリズムが入ったため、横走りのシャッターが使えないので、チタンのロータリーシャッターになりました。シャッタースピードはB、1秒~1/500秒。
PEN Fは、正面から見て右側の大きな「F」の花文があるので、他の2機種とはひと目で見分けることができます。
ペンタ部が飛び出ていないので、軍艦部はスッキリとしてます。段差を付けてあるので、のっぺり感は押さえられています。
巻き上げハンドルは収納式で、トップが凹ませてあります。PEN-Fの文字が黒で縁取りされているのも、他の2機種とは異なります。
カウンターとシャッターボタン。コンパクトハーフ機のような四角いボタンは、ちょっと安っぽい気がします。
背面です。トップの対角に段差を付けてあるのがいいですね。ファインダー窓が欠けた機種が多いので、買うときは要チェック。内部のハーフミラーも劣化している物も多いですが、リペアパーツとして販売しているところもありますので、修理は可能です。
フィルム室です。チタンのシャッター円盤が見えてます。巻き上げハンドルは埋め込まれています。Fだけ分割巻き上げ可能です。
露出計がないので、底にはリワインドボタンのみです。
大きさといい、形といい、よく考えられたカメラです。人気があるのが分かりますね。デジタルはマニアックにしすぎて、いちいち売れてませんけど。