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ベトナムで感じたこと.

ベトナム旅行から帰ってきて1か月が経った.
4泊5日の旅行でハノイを中心とした旅行に行ってきた.
noteアカウントを作ってすぐということもあるので,ベトナム旅行の感想について記そうと思う.
行った場所とそのレビューを書いた方が多くの人に喜ばれるということは分かっている.
ただ,自分は1つ1つの観光地に善し悪しの烙印を押すような器を持っていないので,ベトナムの旅行全体を通しての感想を記す.


・日本企業に対して

日本企業に誇りを持ったことと同時に危機感を覚えた.
日本から飛行機で4h30m.
保安検査場は長蛇の列ができているが,窓口は半分くらい閉まっていた.
回転率が相当悪かったので,英語で詰問をされると心構えていたが,15秒くらい顔を見て入国許可のハンコが押された.(なぜ,回転率が悪いのかの謎は解決できなかった.)
空港を出るとタクシーの客引きがひっきりなしに声をかけてくる.
ぼったくりタクシーの金額を聞いてみると,Grabの2倍程度吹っ掛けていた.
東南アジアに来たという実感が早速沸いた.
市内も活気のあるマーケットが広がっていた.
物理的にも文化的にも距離が遠いと感じたのだが,街中を見ると8割方の車が日本車であった.(1割程度がヒュンダイ)
また,トイレの便器はほぼすべてTOTO.
ホアンキエム湖の周りの一等地にドアマン付きのUNIQLOがどしんと構えていた.(価格は日本のUNIQLOとほぼ変わらないため,現地から見ると高級品)
ベトナムにある日本製品を見て何故か安心感を感じた.
同時に危機感を感じた.
今はやや是正?(適正価格がいくらか私には分からない)されたが,旅行中は1ドル=160円台を付けており,歴史的な円安となっていた.
金利差が要因であると多くのメディアが主張しており,確かにあっているのだが,理由はそれだけでは無いと考えていた.
”日本の国力の低下”も大きく私は関連していると考えていた.
コロナ禍によるテレワークの普及(SlackやZOOM)によって,アメリカのIT企業の業績は右肩上がりになり,相対的に日本企業の力は弱まった.
話が飛躍しすぎているかもしれないが,そんな背景があった旅の途中,私は日本企業に頑張ってほしいと感じた.
祖先が作り上げたJAPANブランドを消滅させてしまうことはシンプルに悲しい.
私も含めた現役世代で日本企業を発展させていきたいと素直に感じた.


・幸せの概念について

ベトナムの屋台や個人営業の商店は家族全員で回している.
昼間に高校生くらいの子たちが平気で働いている.
たまたま,休校日だったのかもしれないが,簡単な英語の受け答えもできている子供もいた.
ベトナムの最低賃金は2万3,800ドン.
向こうでは大衆的な食堂で1食程度食べれる金額.
日本円に換算すると150円程度ほどである.
世界的に見たら低賃金で私よりも若い子が立派に働いているところを見て,色々と感じるものがあった.
ただ,断片的な一場面しか見ていないので,実際のところがどうなのかは分からないが,家族で談笑をしており,幸せというものがあるように感じた.
私はベトナムの賃上げをしてあげてほしい,教育をもっと簡単に受け取られるようにしてほしいという感想を持った.
幸せな生活を送っているかもしれない人々にこのような感想を持つのはおこがましいかもしれないがそう思った.

また,日本という国が恵まれた国であるということを感じた.
私が言えた口では全くないが,日本には必死さが欠けている学生が一定数いると思う.
現地で働いている学生を見たときに,私のぐうたらとした日常がフラッシュバックして自分に対して情けなさを感じた.
生きるために高校生程度の子供たちが働いているのにも関わらず,私は勉学に勤しむ学生という仮面を被ってだらしない生活を送っている.
彼らを見て,教育を受けられるというありがたみを感じたとともにありがたく享受しなければならないと感じた.
このありがたみは教育以外にも感じることが多々あった.(インフラ関係で感じることが多かった.)

主体的に動いてこなかった私は周りの大人や友人などが言う幸せが私にとっての幸せになると考え,それなりの高校や大学,大学院に進学した.
社会のレールに沿って今まで生きてきた.
就職活動においても,いわゆるプライム企業に就職すれば幸せを手に入れられると思っていた.
だが,間違えがあった.
今まで,能天気に何不自由なく生きてこれたこと自体が奇跡なのである.
そして,潜在的に幸せを享受してきていたのである.
この,何不自由に生かせて貰った社会に対して恩返しがしたいという気持ちが湧いてきて,この気持ちを糧に就職活動をしたいと思った.


・最後に

今まで書いた文章を見返すと,日本>>ベトナムという受け止め方をするかもしれないが決してそういうわけではない.
活気あふれるマーケットや優しい国民性や文化や食など日本では体験できない素敵な部分をふんだんに感じることができ,ベトナムという国が好きになった.
ただ,日本に20年程度生きてきた私が率直に感じたことを忘れないように記したつもりである.
この就職活動期に東南アジアに行って,これだけの体験をできるとは思ってもいなかった.
はやり,何事も経験を積むべきである.

死ぬまでに必ずもう一度ベトナムには行くとして,次はどこに行こうか.
金を貯めてヨーロッパに行きたいところであるが,もうすでに今年の収支は赤字になり,金がたまらない事は確定している.
株でも当てて一発逆転でも狙うか,,,


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