真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび
第三十三回 二上山を
前回に続けてもう一丁!
うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟背と 我が見む
今度はお姉ちゃん、つーことで噺は姉弟愛へ。
もうおなじみ中のおなじみ、巻二-165 大伯皇女。
大津皇子の屍(かばね)を葛城(かづらき)の二上山(ふたがみやま)に移し葬(はふ)る時に、大来皇女の哀傷(かなし)みて作らす歌二首、の最初の方ですね。
非常に仲のいい姉弟。
ご期待もあるでしょうから、不謹慎ながら…
近親婚について話を膨らませましょう。
今日では三親等以内の親族同士の結婚は法律上禁じられてます。まあ、ここでいうまでもありませんが。
ところが万葉時代はそんな制約はない、叔父姪、叔母甥の夫婦なのはざらでして。
例えば、天武&持統夫婦も前行前者パターンです。
近親そーかん、ああそーかん、なんて言っちゃいけません。
古事記にだって兄妹・姉弟のスキャンダルは枚挙に暇がありません。
片親だけのきょうだいはかまわないのかな?いやいや噺を広げるのはやめて元に戻しましょう。
そもそも、三親等四親等で線引きをする現行パターンにだって、なんの必然的論拠もないでしょう?
って、わかんない、ですって?
ある意味これも『時代を元に』であることに繋げたいのですよ、あはっ!
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