真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび
第二十九回 続・亡妻を偲んで
妹が見し 楝の花は 散りぬべし わが泣く涙 いまだ干なくに
巻五・七九八、山上憶良。
大伴旅人に奉った「日本挽歌(バンカ)」の反歌の中の一首です。
涙は古くは「なみた」と清音で読みました。
番号も798=ナクヤ、亡妻にちなんだものが消えてゆくのを嘆いた歌ですよねえ。
歌に詠まれた女性が旅人の妻か憶良の妻かについては両説があるあるものの、兎も角♂にこんな悲しい思いをさせてはいけません。
妻たるものは絶対に夫より先に死んでしまってはいけない、繰り返すのみです。
FB復刻 ~万葉の人々 独立 (番外2-2)
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