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真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび

第三十九回 桃の節句篇

今日は桃の節句。

   はしきやし 我家の毛桃 本繁み 花のみ咲きて 成らざらめやも

巻十1358、譬喩歌。
先ずは先に別の歌の話をしておくべきでしょう。

   我が宿の 毛桃の下に 月夜さし 下心よし うたてこのころ

巻十1889、同じく譬喩歌です。
月夜の庭の景にみせて実はこの歌、娘に初潮がきた喜びを歌ってるのです。
毛桃とは女性の符牒でして。

そこで元の1358に戻って、どうです?今日の場にピタリっしょ! 申し上げたとおり『我家の毛桃 』とは『ウチの娘』に寓意。
そして、一句の はしきやし とは、ああ って嘆息を表す間投、ここまで言えば後はお分かりと思います。

ときに、スーパーマリオに、Peach姫ってはキャラが登場しますよね。
桃が女性の符牒なら、この名前は『女の子女の子』ってことか、あはっ!

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