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真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび

第三十七回 鶴鳴き渡る

   桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市 潟潮干にけらし 鶴鳴き渡る

  (さくらだへたづなきわたるあゆちがたしほひにけらしたづなきわたる)

巻三・二七一、高市黒人です。
ちなみに、この本には
▽桜田=今の名古屋市南区内の地。▽年魚市潟=今の名古屋市熱田区および南区の西方一帯にあたる。昔、入り海であった。
の《語注》がついてました。

また鶴がでてきましたねえ。
万葉時代においても『タヅ』というのは書き言葉で、実際は『ツル』といっていたようです。

鶴なんてのは江戸時代までは、このように日本全国どこにでも飛んできていたようなんですが。それこそ日本全国に鶴のつく地名がありますよねえ。
明治になって乱獲されて姿をみせなくなってしまったようです。
ほら、殿様のいた時代は御狩場ということで、一般人は狩猟が禁じられていた場所があったでしょう?
それが格好の自然保護になっていたんですね。

明治維新を『瓦解』と表現することもあるでしょう?
所詮は西洋流を猿真似したにすぎませんから。
文明開化は自然破壊のはじまり。

以上、またしても西欧夷狄論に結びつける 真性S女 アトリエ・エス がお送りしました。


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