働き蜂、働かない蜂、いない蜂
小学生時代にワクワクチャレンジというイベントがあった。
全校生徒が参加するイベントで6年生がゲーム企画を考える。
そのゲーム企画に5年生以下が参加するというものです。
6年生はそれぞれ数人のグループに分かれてゲーム企画を考える。
私の所属するグループでは3人で考えることになった。
最初は段ボールに丸い穴を開けた空気砲を使って的を倒すゲームを考えたのだが、
空気砲の作りが甘く、さらに使うほどに劣化してしまうため上手く的を倒すための風が作れない。
直前の時期に私はインフルエンザになってしまい長期間欠席していた。
久しぶりに学校に戻ると空気砲のアイデアから方向転換がなされていた。
段ボールの空気砲を的代わりにしてストラックアウトにすることにした。
ガムテープを丸めてボール代わりにして段ボールの的へ投げ入れる。
そんな感じでゲーム企画が完成した。
当日は学校の校庭でゲーム企画を行う担当になった。
校庭では他にPK企画などボールを蹴る系の催しが並び、ボールを投げる企画は私たちだけで独自性があった。
始まるとどんどん増え始める長蛇の列。
私はゲームの管理を担当し
ボールの配給、回収、景品贈与、列の整理を担当した。
おかしい…あきらかに忙しい…
忙しなく動きながら後から振り返るとなぜこんなにも忙しいのか不思議に思った…
一人の相方は受付を担当し、
もう一人は…
姿が見当たらない
他の場所へ遊びに出掛けてしまったのである。
受付担当の相方は受付を済ませると仕事がないので暇そうにイスに座っていた。
仕事の負担を確実に間違えた。
そんなことに気付いたのは終わりに近づいてからで忙しい時は気付かないものである。