実録Balatro攻略史 基礎編
ホワイトステークで100連勝してそろそろこのゲームの基礎を偉そうに書き倒してもいいと思ったので書く。スマホ版出たし…
ゲームの構造
用語
ハンド:カードを提出できる回数。これが0になってもノルマを達成できていない場合ゲームオーバーになる。雑に言えば目標ノルマ÷ハンド数で出た数値を毎回出せれば勝てるので、多ければ多いほど求められるハードルは下がる。ゲーム内の説明文では主に青字で書かれる。
ディスカード:カードを捨てられる回数。基本的なルールでは0になってもデメリットはない。得点になる/ならないという差があるのでハンドとディスカードではハンドの方が価値が高いが、捨てることで反応する効果などディスカードにしかできないこともある。説明文では赤字で書かれる。
スーツ:トランプの4種類あるマークのこと。本作ではマークごとの強弱は存在せず、それぞれに対応する効果もトランプゲーのくせにかなり少ない。一人用ゲームで対戦相手がいないからねしょうがないね
ランク:トランプの数値。ジャック・クイーン・キングはストレートなどでは一般的な11・12・13と数えられるが、ゲーム中での大抵の場面ではブラックジャックで見られるように10として扱われる。同様にエースも実際のポーカーのようにキングの次と2の前という性質を持つが、数値としては11としてカウントされる。
チップ:画面左側に出ている計算欄の左側の数値。出したトランプはそれぞれのランクに応じたチップを産出するほか、ジョーカーや役などからも取得が可能。計算欄の左側が青枠であるように、ゲーム中ではチップ周りの文字や演出は青色が多い。
倍率:画面左側に出ている計算欄の右側の数値。チップが30とか50とかの数値を扱うのに対し、こっちは4とか6とか数値がしょぼい。しかしチップと違い、こちらには数値を掛け算で一気に増やす効果がいくつか存在する。演出周りでは主に赤色で表現される。
ポーカーハンド:ポーカーの役。ハンドと紛らわしいんじゃ欠陥言語が!!役ごとにそれぞれ基本となるチップと倍率の数値が存在し、もちろん難しい役ほどどっちも高い。しかし役にはレベルも存在し、これを上げるとこの基本の数値が上がっていく。大体レベルが1か2上がればその時点ですぐ上位の役を上回るくらいには強くなるので、積み重ねが肝要。
ハンドサイズ:一度に持てる手札の上限。ハンドやポーカーハンドと紛らわしいんじゃ欠陥言語が!!!!!!!!!
デフォルトでは8枚。枚数そのものが火力に直結するわけではないが、増やすことでより難しい役を出しやすくなったり、出さずに手元に置いておくと効果を発揮するカードが搭載しやすくなる。逆に少ない枚数で出せる役ではこの数値を気にしなくてもよくなるのが強みのひとつでもある。実戦中にこの数値を超す/下回る枚数のカードを持っている場合、カードを出すか捨てるかすると下回っている場合はその枚数になるまで追加でカードを引き、逆に超している場合は新しいカードは引かれずにそのまま続く。いずれの場合もペナルティの類はない。
ブラインド:一般的なローグライクで言うところの戦闘。それぞれのブラインドには目標となる点数が存在し、役を出すことで溜まる点数がノルマを超えれば撃破できる。設定されたノルマそのままなスモール・スモールの1.5倍のノルマなビッグ・2倍のノルマな上に様々な特殊能力を備えたボスの3種類があり、ボス以外は撃破報酬とその後のショップを放棄する代わりに戦闘をパスして特殊な対価を得られるスキップが選べる。ボスを倒すと上記の3種類が再び補充され、ノルマが上がってゲームが続いていく。
アンティ:普通のゲームで言うところのエリアやワールド。ブラインドの項目で書いた「設定されたノルマ」はこのアンティに設定されたものであり、例として開幕のアンティ1では300と決まっている。なのでスモールが300・ビッグが450・ボスが600と言った具合になる。アンティが上昇するとノルマも上がり、これをアンティ8まで繰り返してボスを撃破すればゲームクリアになる。普通はボスを倒すことで上がる一方だが、一部のアイテムでこれを巻き戻すことも可能。より多くの報酬を回収したりショップを漁れるほか、当然ノルマも下がるので厄介なボスを低いノルマでやり過ごすこともある。
ラウンド:現在のブラインドが何戦目に当たるか。普通ならアンティ8まで戦い抜けば24ラウンドだが、ブラインドをスキップすれば減るしアンティを巻き戻れば多くブラインドをこなすので増える。ラウンドごとに効果が減るジョーカーなどはスキップすれば強い効果を保ったままボス戦ができる。
このゲームにあるもの
ジョーカー:チップや倍率を供給したり、金をもらえたりなんか色々する。詳しくは後述。取得すると画面上部にあるジョーカースロットに収まる。
惑星カード:使うと対応したポーカーの役そのものの得点を強化する。出しやすくて弱い役でもこれで根気よく強化を重ねれば強い役を上回れる。惑星ごとに増殖値が決まっており、大体ゲーム内で作りにくいほど伸びがいい。取得すると画面右上にある消耗スロットに収まるが、大抵の場合すぐに使ってよい。ぶきやぼうぐはそうびしないとこうかがないぞ。
タロットカード:主にトランプのカードを強化・変更する。カードを出す時のように使いたいカードを選び、その状態でタロットを使うと適用される。こちらも右上の消耗スロットに収まるので場面を選んで使いたい。特に実戦以外でも一部のパック購入中に使えるのは見落としがち。
スペクトラルカード:対象がランダムな強化やらタロットではつけられないシールやエディションやらの特殊な効果を取り扱う。代償としてランダムなカード破壊や手札の上限値減少などリスクを伴うものもある。ゲーム中ではスペクトルと書かれる。ちゃんと訳せ!
バウチャー:買うとそれぞれに対応した効果がそのプレイの間発揮される。スロットの制限はなく、いくらでも購入可能。高額な代わりに他の手段では干渉ができないシステム周りに変化を加えるものが多く、戦略を左右する。各バウチャーには下位と上位の2種類が存在し、上位バウチャーは対応する下位バウチャーを買うまで出てこない。
ブースターパック:取得するとその種類に応じたジャンルの中から決まった枚数を選んで即座に使用/追加する。タロット・スペクトラルカードを選ぶ場合は現在の手札上限値だけカードがその場で引かれ、それらのカードしか適用対象として選べない。選びたいものがない場合、スキップを選ぶと何も起きず終わる。
タグ:主にブラインドを選ばずスキップした場合手に入る特殊な恩恵。特定のブースターパックや資金などをもらえる場合その場で即座に効果を発揮するが、次のショップやブラインド中に恩恵があるものはその段階にまで進んで初めて消費される。特に「ショップに出たジョーカーが確実に特定の効果やレアリティを持ったものになる」タグは別々の種類を持っているならひとつのジョーカーにそれらの効果が可能な限りかかり、逆にジョーカーが出ていないなら消費されない。「ショップの商品やリロールが無料になる」系はショップ1回ごとに1個ずつ消費される。
採点の流れ
手札から5枚まで選んで出すとその中から役が作られる。その内役を構成しているトランプのみが得点として計上され、無関係なカードは特に何も起きず流される。
最初にトランプそのものから得られるチップやトランプの特殊強化・対応するトランプが得点時に反応するジョーカーからの恩恵が採点され、次にカードの強化やジョーカーの効果で手持ちの出さなかったトランプに効果が発揮されるものがあるならそれらが計上される。最後にジョーカー陣からのチップや倍率計算がなされ、最終的に出たチップと倍率の数値を掛け合わせて出たスコアが一手のスコアとして出る。
出したトランプ・出さなかったトランプ・ジョーカーのいずれも左から右に順番に計算される。全く同じ役・トランプ・ジョーカーでも順番次第で得られる結果が変わりうる。
ジョーカーの分類
チップジョーカー:分類名通りチップを供給するジョーカー。レアリティが低いものも多く、主に序盤を凌ぐために使われる。性能にもよるが終盤まで使えるケースは少ない。増やす数値は青字で書かれる。
加算倍率ジョーカー:倍率を増やすジョーカーのうち単純に書かれた数だけ数値を足すジョーカー。チップはトランプや役の数値からの供給でどうにかなるものなので、序中盤はこれが欲しい。増やす数値は赤字で書かれる。
乗算倍率ジョーカー:倍率を増やすジョーカーのうち掛け算で数値を増やすジョーカー。ゲーム序盤で掛ける元の数値が低い場合は大した貢献にはならないが、終盤では上記の加算倍率ジョーカーなどがせっせと積み重ねてきた倍率を数倍にして莫大な火力へと変換する。代わりにレアリティはいずれも高く、コモンではタイミングと入手条件に難がある2種類しか存在しない。増やす数値は赤地に白抜きで書かれる。
特殊効果ジョーカー:主に上記の得点以外、残り提出数や手札上限の変更やタロット・スペクトラルの生産やら一部商品の無料化やらルールの変更やらなんやらなんやら行う。こんな面倒な区分を特殊効果の一言で済ますな!!
金策ジョーカー:特定の行動などに反応して資金を得られるもの・現在の状態に応じてブラインド撃破後に得られるものなど金をもたらすジョーカー。とは言うもののすぐ上の一部商品の無料化などは出費減でこちら寄りだし、逆に金回りのルールを変更したり、自身の売値を増やしたりするものは特殊効果寄りとも言える。いーんだよ金が懐に入れば
再発動ジョーカー:ジョーカーの条件に合うトランプをもう一度採点する。トランプそのものから得られるチップはこれでもう一回手に入るし、さらにタロットなどでの強化やそのトランプが得点されると効果を発揮する系列のジョーカーもこれまた恩恵を得る。種類はやたら少なく6枚しかない。
資金のシステム
資金はこのゲームのリソースのひとつであり、主にショップでの商品購入に使われる。入手手段は各ブラインドの撃破報酬として3~8$・撃破時の残りハンド数1につき1$・そして撃破時に所有している資金5$につき1$が利息として獲得できる。利息はデフォルトでは一度に得られる額が5$までであり、25$以上持っていても変化はない。また資金を得られるジョーカーには清算時にもらえるものと戦闘中のものがあるが、前者は利息と同じタイミングで手に入るためどんなに大金を得たとしてもその分は利息には反映されない。逆に後者は清算前に増やした資金がさらに利息としてもらえるため、うまく活用すれば前者よりも高速で資産を築ける。
ショップ
ブラインド撃破後に立ち寄れる店。2枠の通常商品・1枠のバウチャー・2枠のブースターパックからなり、資金を消費して購入が可能。買いつくしたり欲しい物がない場合リロールボタンを押すと5$払って通常商品枠だけ再補充ができる。ただし一回リロールするごとに必要金額が1$ずつ上がっていく。バウチャーは一度買うとボスを倒すまで補充されず、買わなかった場合でもボスを倒すと別のバウチャーが入荷され前のアンティのものは撤去される。ブースターパックはアルカナ(タロット)・天体(惑星)・スタンダード(トランプ)・道化師(ジョーカー)・スペクトラル(スペクトラル)の計5種類が存在し、最初の3つは出現率が同じだが以降の2つはより出づらい。それぞれのパックは通常・ジャンボ・メガと3種のバリエーションがあり、選択肢の多さや選べる枚数が異なる。こちらも同様大きいほど出づらい。
カードの強化とデバフ
トランプやジョーカーにはそれぞれ特定の効果をもたらすパワーアップ効果が3種類あり、異なるジャンルの効果は共存できる。
強化は主にタロットカードでつくものを指す。トランプにのみ存在し、既に他の強化があるものに使うと上書きされる。
ボーナス:チップ+30。それ以外に特筆することのない平均的な効果。
倍率:倍率+4。チップとは異なり、倍率は倍増化の効果が来る前にたくさん足しておきたいのでしかるべきコンボの素材になりうる。
ワイルド:全てのスートとして扱われる。どんなトランプともフラッシュを組めたりするが、逆にスートを指定するボスからの悪影響を確実に受ける。
グラス:倍率×2だが、4分の1の確率で壊れる。乗算倍率ジョーカーと違い、トランプを採点する段階で倍化をかけても役レベルによる強化や上記の倍率カードをはじめとする採点時にある倍率しか増やせない。再発動ジョーカーで複数回酷使しても壊れる確率は変わらない。
スチール:出さずに手札に持っていれば倍率×1.5。グラスと同じくこの段階で倍化をかけても限度があるが、1回出したらそのラウンドはそれっきりな他の強化と違って手札に溜めれば以降の役提出にも効果を使いまわせる。
ストーン:チップ+50でランクやスートを持たず、出せば必ず得点される。主に使う枚数が少ない役に足してチップの補助として使う。追加してもこれ自身はランクなどを持たないため、役が変化することはない。単体で出すとただのハイカードとして扱われる。他の強化と違い中身のカードが見えなくなるが、これを他の強化で上書きするとちゃんと中がそのまま戻ってくる。
ゴールド:ラウンド終了時に手札に持っていれば3$獲得。清算前に獲得するので、その増えた額の状態で利息計算が行われる。
ラッキー:5分の1の確率で倍率+20・15分の1の確率で20$獲得。両方の効果が一回の採点で発生しうる。倍率側を戦略に組み込むことはほぼ無謀だが、金策手段としてなら1回でも当てれば利息で運用していけるので狙う価値はある。再発動効果も駆使して6%強を狙うべし。
エディションは効果としては全種類のカードにつくが、実際に見るケースはほぼトランプとジョーカーに限られる。トランプではスペクトラルカードの効果でつくが、スタンダードパックの選択肢でエディション持ちが出る場合がある。ジョーカーにはタロットの運命の輪でつく他、稀にショップで最初からついているケースがある。エディションは上書きができない。
フォイル:チップ+50。トランプについているなら上位版ボーナスカード・ジョーカーなら確実なチップの供給源になる。特に倍率系ジョーカーにつくと1枚でチップと倍率をもたらすオールラウンダーになれるのがおいしい。
ホログラフ:倍率+10。こちらも得点のよい助けになる。特にごく序盤ではこれのついたジョーカーを拾えればそれだけで安定した得点源になる。なおゲーム内ではホログラム呼びだが"Holographic"なので最後はフだろうが!!
ポリクローム:倍率×1.5。トランプなら壊れない代わりに弱いグラスカードだが、ジョーカーについたなら火力を跳ね上げるミニ乗算倍率ジョーカーと化す。その代わりに当然出現率は低く、実際にそれが戦略に合うジョーカーである確率となるとかなり当てにはできないのが現状。
ネガティブ:自身が収まるタイプのスロット+1。これのみトランプにはつくことがなく、ジョーカーと特殊な状況下でのタロット・惑星・スペクトラルだけが持つ。店売りやパックから出るジョーカーにこれが付いていた場合、枠が全部埋まっていてもそのまま買うことができる。
シールは一部のスペクトラルカードでつく。対象はトランプのみに限られ、エディション同様にパックから出るカードには最初からついている可能性がある。わざわざやることもないだろうがシール同士での上書きは一応可能。
ゴールド:得点されると3$獲得。説明ではストーンのように採点対象になるみたいな書き方だがそんなことはない。かなりシンプルな効果だが意外にも同じような働きをするジョーカーは少ない。
レッド:トランプのあらゆる効果が追加で1回再発動する。出したときの効果はもちろん、出さずに手札に持った状態でもジョーカーや強化効果の対象があるならしっかりと2回分起こる。特定の要素を持つカードを捨てた場合など、トランプではなくジョーカー側が反応する場合はそのまま。
ブルー:ラウンド終了時に手札にある場合、ブラインドにとどめを刺すのに使った役に対応する惑星カードが作られる。重要な割にランダム要素が多く狙って強化するのが難しい役のレベルを安定して上げられる数少ない手段。
パープル:捨てるとタロットを作る。戦闘中にタロットを作れるので事前にショップで購入した分を使ってからこれで現地調達すればより多く使える。
デバフとは主にボスの効果でトランプやジョーカーにかかる弱体化を指す。特定のスートやランクなどが対象となり、それらのカードが出す素のチップや強化はすべて無効化され、対応するジョーカーの効果なども発動しない。この状態で残るのは素の状態のランクとスートの状態だけであり、一応役を構成する一部分として出すことは可能。5枚すべてがデバフ状態のトランプでも役は役として計算が行われる。
ジョーカーがデバフされた場合、そのジョーカーの存在・レアリティ・売値を除いてほとんどの効果が機能しなくなる。