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ヤンゴンは首都じゃないよ ミャンマー旅行記#1

!この記事は2019年に旅行した記録です!

ヤンゴン観光

ご飯美味しいよ(day1)

早朝にヤンゴン国際空港に到着。
旅行先に着いたら真っ先にやることと言えばSIMカードの購入!もうこれなしでは旅行中の僕は不安で夜しか眠れません。
一時期は深夜特急に憧れて硬派な旅人を気取った時もありました。「スマホを使うバックパッカーは邪道!甘えるな!」原理主義過激派ですね。
事前の情報収集も粋じゃない、全くその国のことを知らない状態で新しい体験を楽しむことこそ粋な旅なのだ、と考えていた時期もありましたがそんな縛りプレイはゲームの中だけで十分なのです。

ミャンマーではメジャーな通信業社が3社ほど(MPT、ooredoo、Telenor)あって一応それぞれ特色がある様子。
僕はなんらかの選考基準に則って(覚えていない)Telenorをチョイス。
晴れてインターネットを使えるようになり、ヤンゴンの街に繰り出すのであった。

おばちゃんもTelenorの日傘を愛用

宿はゲストハウスをバンコクの空港で取っていたのでとりあえず荷物を置かせてもらってお昼ご飯を食べられる場所を探します。
と言ってもお腹空いてたから宿すぐ近くの食堂に入ったので探すという表現は大ウソでした。

ビルマ語で書かれたメニューに絶望し、英語の通じない店員さんに必死に適当なメニューを指差しThis oneと伝え出てきた料理は定食系のご飯。
中身の分からないスープに鶏肉と芋をカレー風にしたおかず、ご飯が乗った皿が2枚。なんでご飯の皿分けた?
でも超美味しい!東南アジアあるあるの辛味はなく、カレー風料理ももちろんご飯に合う!
ミャンマーはインドとタイと中国に囲まれてるからオンリーワンな食文化のような気がする。

ミャンマーの食堂のご飯。
ご飯の皿が分かれてる意味について考えなければとても美味しい。

ご飯を食べ、満足したのでとりあえずメジャーな観光をしてしまおうとヤンゴン南部にあるスーレーパゴダへ。
そこはシュエダゴンパゴダだろって声が聞こえて来ますがスーレーに行きたい気分だったんです。
勝手にスーレーば?と言ってください。

ミャンマーのお寺には仏塔があり、それを囲むように周りには8つの祠があります。この祠はそれぞれ曜日に対応していて参拝者は自分の生まれた曜日の祠へ参拝します。そうすることでご利益が得られるのでしょう。
ちなみに8つの祠に曜日じゃ1つ足らないことに気づいた貴方、おめでとう、僕と同程度の知能です。
実は木曜日だけは午前・午後に分かれていて、調べる難易度が爆上げです。参拝前に調べておくことをお勧めします。
僕は木曜日生まれだったのでこれで詰みました。

自分の参拝する祠が分からなくて萎えてる

その後は特にすることもないのでふらふら街を散策。
ミャンマーの街並みは建物がぎっしり建ってて、電線も蜘蛛の巣のように結ばれてて空が狭い。

気づいたら隣には観光客狙いの詐欺師がいて並んで歩く。「どこへ行くんだ?」「そっちには何もないぞ」「おすすめの観光スポット紹介してやる」無視し続けてもずっと話しかけてくるその忍耐力はさながら渋谷で出くわす居酒屋のキャッチのよう。もしくは地元蒲田の怪しいマッサージのおばちゃん。
こんなところで日本とリンクするとは思いませんでした。

ヤンゴンの街並み。
男性が履いてるのはロンジーという布1枚で作られたスカート
履きやすく、通気性が良くて便利。
川沿い。渡しの船?
乗ってみても良かったかもしれない

一通り散歩して良い感じの時間になったので宿に戻ります。ドミトリーは安いけどプライバシーが無いのと他の客の動向が気になってしまうため結局夜ご飯ついでに散歩をしてしまいました。
ちなみに夜ご飯はビリヤニ。これも美味しい。しかも安いし提供が早い。吉野家に比肩しました。

でっけー教会(day2)

2日目はイギリス植民地時代の巡る日になりました。
まずはセントメアリーカテドラル(St. Mary’s Cathedral)へ。

St. Mary’s Cathedral
でっけー教会!見るからにカトリック。人は少なめ。

実はヤンゴンで1番感動した建物。
適当に歩いてて見つけた教会で、中に入れるって聞いたのでせっかくだからと入ってみたらびっくり!超豪華!
僕はミッション系の大学に通っていたのですが、同じキリスト教でもプロテスタントは礼拝堂も地味(嫌いじゃないよ)。でもこっちは違う、建物から神の威光がガンガンに伝わってくる。ステンドグラスも綺麗ね〜〜、正面には十字架にかけられたイエスもいて、ここ本当にヤンゴン?

まるでここだけヨーロッパ。
でもちゃんとロンジー履いたおじいちゃんがいて脳がバグる。

まだまだ歩いていくよ〜〜
スーレーパゴダの周りには洋風の建物がたくさん!

こっちはヤンゴン市庁舎。
でかすぎでは?空き部屋ありそう。
こっちは高等裁判所(多分)
市庁舎のすくそばにあるけど色が対照的で飽きない。

そんなこんなで観光を切り上げてバスターミナルへ。
ヤンゴンは今回の旅のメインではないのでさっさと次の街へ移ってしまいましょう。
行くはミャンマーの首都ネピドー。
実はヤンゴンはもう首都ではなく、2016年にネピドーに遷都されているのであります。
ネピドーは人工的に作られた街。そんな経緯で建設されているから人は少なく、どうやらさながらゴーストタウンのようなんだとか。ちなみに情報源はNetflix。
ネピドーに行きたいと思ったきっかけもこの番組。

この番組おすすめです。
ダウナー系クレイジージャーニーって感じです。

ヤンゴン→ネピドー

貧乏旅行の味方

ところで貧乏学生のバックパック旅行で1番大事なことはご存知でしょうか?
そう、夜行バスを使うことです。
日本でも経験がある方はいるかと思いますが、知っての通り神の乗り物です。
寝ながらにして勝手に移動してくれている、つまり交通費と宿泊費がセットになっているわけです。
それでいてあくまでかかる金額は交通費分のみ、ここまでコスパを極めた乗り物はありません。

ネピドーは人口首都ということもあり、観光スポットは特になく、観光客に人気はありません。おまけについ最近まで閉鎖され、政府関係者しか入れなかったというのです。
そんな街に安宿などあるわけもなく、経費で落とすべき価格帯のホテルしかないのです。

そんな状況も相まってここで選ぶべきは夜行バス一択。今後の旅行の行方(美味いもん食べたい)のためにも必ず夜行バスに乗る必要があったのです。

神は味方してくれる?

ヤンゴンで泊まっていた宿でバスの予約ができるということでチケットを取りました。
念入りに夜行バスであることを確認、問題なくチケット確保。
当日の17時出発のバスです。

バスターミナルは車で30分程度。
まだ見ぬネピドーへ思いを馳せ、タクシーに乗り込みます、、が、、道が大渋滞。

あれ?10分経っても進んでなくね??

せっかくチケットが取れても乗れなければただの紙です。もう一度チケットを取れば値段は倍払ったことになり、それなら普通にネピドーで泊まっても大して金額が変わらないのです。

もうここからは神頼み、いや、仏頼み。
どっちでもいい、昼に行ったセントメアリーカテドラルと前日に参拝したスーレーパゴダを交互に思い浮かべながら両方に祈ります。

そんな状況の中でガソリン給油したいと言い出すドライバー。「給油しとけよ!!」とは言えず、ガス欠で止まってしまっても困るのでとりあえず寄ってもらいます。
現金がないとのことでガソリン代も渡しました(タクシー代として前払い)。
もう散々です。神も仏には血も涙もないようです。

出発時間から20分ほど遅れてバスターミナル到着。
バス、ありました。
ありがとう、チェーズーティンバーデー、ミャンマー大好き。
待ってろネピドー。

夜行バスは味方だったはずなのに

バスは18時前に出発。
乗ってすぐは間に合った安心感でのほほんとしてましたが、しばらくすると1つの違和感に気づきました。
座席的に普通のバスじゃね??

ネピドーへ向かうバス

普通夜行バスと言ったら座席が無く、二段ベッドがいくつも並んでるのをイメージするのです。
今までの旅行で利用した夜行バスは少なくともそういうタイプでした。
でももしかしたらミャンマーの夜行バスはジャパニーズタイプなのかもしれない、そう言い聞かせて寝ることにします。


目を覚ますとあたりは真っ暗、ちょうど中間地点のピューという街のパーキングエリアについたらしい。

時間を確認すると21時、全然足りてな〜〜い!!!

21時で半分ならネピドー着くのは24時じゃん!夜行バスじゃないじゃん!!
夜着バス!!!
ここまで来たらもうどうしようもない、諦めてバスに戻りネピドーに向かうことにした。
しっかりしたバスターミナルなら最悪夜を明かせるはず、、

ピューのパーキングエリア。
家なき子ならぬ宿なき子になった直後。

ネピドーのバスターミナルはほったて小屋でした。
終わりです。管理人にここで寝ていいか聞いてみたもののやっぱりNG、そりゃ周りに野良犬いるもんね、、
写真すら撮ってません。完全に忘れていました。

4000円クラスの出費を覚悟したものの、どうやら安いゲストハウスがあるらしく、バイタクに連れて行ってもらうことに。
なんとか屋根あるところで寝られる、、
ちなみに宿代は3000円くらい、いや高え

これからミャンマー旅行する方は気をつけてください。
バスが夜行かどうかはミャンマー人に聞くのではなく、GoogleMapで所要時間を調べる方が確実です。

神の顔は一度までだったのかもしれない
(写真は神ではない)


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