見出し画像

理想の子ども

私と夫は付き合いが長く、結婚後、娘を迎えるまでに3年あったため「子育て」について話す機会があった。

2人で旅行した際に、飾ってある岩のようなものによじ登る子ども。
それをただ見守る母親。

私は、激しく嫌悪感を感じた。

保育の仕事は、母親ではないので子どもたちはある程度の社会性を持って私たちに接してくる。
もちろん言うことを聞いてくれるし、常識を外れるようならことはめったにない。

それを理解していない若い私は、子どもに言う事を聞かせられない親には、なりたくない!信じられない!と思ったのが上記の嫌悪感という感情になったのだろう。

時は経ち。

私は、母親になった。

娘は、常に私の理想を打ち砕き、常識のレールをぶち壊していく。

娘が3歳の時に家族旅行へ行った際に迷うことなくそのオブジェの岩に登ったし、お風呂でふざけて溺れかけた😂

でも、私には、嫌悪感はなく何か笑っちゃって、子どもらしくていいなとさえ思えた。

そして、その時の記憶を思い出させてくれた。

娘は、今もこんな風になってほしくないと思い描いた事を全部してくれてる(笑)

笑っちゃっう位に思うようにいかない。

それがあの子らしさなんだなって最近は、受け入れられたけど。

あの時のお母さんもこんな風に子どもを見守っていたのかなとふと思い出す。
それだけ大きな愛で包まれていた子だから、いいこに育ってるだろうって思える。

夫は、岩に登った娘に「凄いなー。そんなに登れるのか。今度は、岩に登り放題の公園を探すから、降りてきてー」と促すし、お風呂で溺れかけたと話したら、大笑いして「娘らしいなー。大きなお風呂好きだからなー」と言った。

いつだか私は、夫に「心配じゃないの?」と聞いた事がある。
「失敗は成功の基」親は、どしっと構えとけって。と言われてしまった。

彼の子育ての考え方にいつもヒントをもらうし、「人を尊重する温かさ」を教わる。

私の保育観や子育て観も変わってきた。

って結局また、のろけみたいになっちゃった。

3歳の夏、娘と私の母と3人で出掛けた日、突然の夕立に会い、駅までの道が屋根の下を通れたのでそこを歩いていたが娘が突然私に、「いい?」と言い雨の中へ走っていき、ズブ濡れ(笑)
教育ママの母が絶叫した話は、またどこか別の機会に…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?