ちょっとだけうるっときた話
9月よりクラウドファンディングのリターンの履行がはじまります。
いよいよ書籍「耳元の鈴を鳴らさない!」をお届けすることができます。
色々な試行と仕掛けと挑戦を絡めた”読んだことのないような一冊”に仕上がっていると思います。
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
さて。
今回のnoteでは「ちょっとだけうるっときた話」を。
みなさまはあまりご存知ではないかもしれませんが、
クラウドファンディングは募集期間が終わるまで
支援者の情報がプロジェクトオーナー側からはわからないようになっております。(すべてのプラットフォームがそうかはわかりませんが汗)
事後報告として「支援したよ!」とかいう一報をいただいていたり、応援コメントでどなたか予測がたつ方もなかにはいらっしゃいました。
そういった方には即お礼の言葉をお伝えしていたのですが、そうでない方には、クラウドファンディング終了後に「え⁉ 支援してくれてたの⁉」という状態なので、わたしからすればサプライズになっております。
支援してくれなかった友人。と思っていた方が本当は支援してくれていた。
そんなサプライズが連続して感極まります。
一つ残念なのは、終わった後も名前の情報を取得することができないリターンがいくつかあったことです。どういうシステムかはっきりわかっていませんがcampfireさん! よろしくお願いします……。
ですので、お礼のメールでお名前を申し上げることができない場合がございます。その点のみご了承ください。
話を戻します。
そんな中で終了間際にもう一度ご支援いただいた方もいらっしゃいます。
高校時代の恩師。学生時代のバイト先の方。大学時代の友人……。
中でも一番驚いたのは母の名前があったことでした。
クラウドファンディングのことは、特に伝えていたワケでもありませんでした。きっとこっぱずかしかったのでしょう。
名前を確認し、リターンの内容を確認すると、一冊本を送るだけのものを選択していました。
一番安値の、最も支援者の多いリターンです。
しかし、上乗せもあり、支援額は二万円でした。
わたしの実家は、金銭的には決して余裕のある家計ではありません。
もっと言うと、その額があればわたしの時間を買う権利や、他の高額リターンを選ぶことも、本を十冊以上届けることもできました。
思わず呼吸が止まってしまいました。
臓器の鼓動も、瞬きも、唇の皮を噛んでいた顎の動きも、スクロールしていた指も……。
わたしはうれしかったのです。
母に届けるその瞬間が待ち遠しいです。
「耳元の鈴を鳴らさない!」を通じて、母に逢えるのが、とても楽しみです。
これから同じようにみなさんの元へお届けさせていただきますが、
わたしは楽しみで仕方ありません。
本日、大分県の別府市立図書館からお電話をいただきました。
「作品を寄贈していただけないでしょうか?」
という問い合わせでした。
わたしは聴き終わるのを待たずに「もちろん送らせていただきます」とお伝えしました。
まだ大分市にしか配布されていなかった作品でしたが、県内に届けるという目標の一歩目になったかなと思います。
図書館でも貸し出され、見ず知らずの方とお顔を合わせるのは少し恥ずかしいものもありますが、そんな出逢いも、やっぱり楽しみです。
もう少しだけお待ちください……。
佐久良マサフミ
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