![古国府璃莉__1_](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16853039/rectangle_large_type_2_36808ffb71edab6dc1f697974d383d53.jpeg?width=1200)
キャラクターデザイン制作現場!
今回は「耳元の鈴を鳴らさない!」でメインイラストレーターを努めていただいたうなさか先生に、佐久良が送りつけたイメージ画像【キャラクターデザイン編】を公開したいと思います。
まずは……、
本作を拝見していないという方のために、メインキャラクター四人の情報を簡単にお伝えさせていただきます。
かつあい! 先日の記事をご覧ください!
こちらは細かい資料です。
これらはもちろん制作サイドに共有されており、うなさか先生にはこちらの設定資料のほかにイメージに近い画像を送らせていただき、打ち合わせを重ねながら彩られていきました。
一、安心院史郎 Ajimu Fumiro
本作の主人公です。
《身長が高い》以外見た目に特徴を与えなかった結果、生まれるのに一番時間がかかってしまいました。
うなさか先生も頭を抱えたと思います。ほんとすみませんでした。
北村匠海さんには大変失礼なことなのですが、わたしの中の《見た目になんの特徴もない》は貴方様でした。
「君の膵臓たべたい」の演技は感動しました。とても印象的で素晴らしかったので、その存在が強く頭に刻み込まれたのでしょう。
こちらの画像を共有し、送られてきた史郎の数々はなかなかイメージに合わず、悩みました。
結局メインヴィジュアルの表情を変えていくうちにキャラデザが変わってしまうという、あり得てはならない展開になってしまいました。
彼だけはキャラデザが変更されてしまったのです。
しかし、それを凌駕する素晴らしいメインヴィジュアルが生まれたので後悔のようなネガティブな感情は一切ありませんでした。
※ちなみにキャラデザは公開できませんすみません……汗
これは史郎の履いている靴です。
足元が映り込むことは一度もありませんでした。(文章でもありませんでした汗)
こんなどうでもいいような情報も、とにかくイメージを伝えまくりました。
二、城崎鈴美 Shirosaki Suzumi
制作段階でも、完成後でも、
「主人公の安心院史郎にご自身を投影されているのですか?」
といった質問を多々受けます。
大変恐縮なのですが、わたしは自分のことをよく理解しておりません。
それを踏まえた上でお話ししますが、佐久良マサフミと安心院史郎はあまり似ていないと思います。もちろん意識して投影はまったくしていないつもりです。
佐久良マサフミに関して言うと、安心院くんのように運動神経がすぐれているワケでもありませんし、身長も高くありませんし、気が弱くもありません。
しかし、先ほどのような質問には毎度同じ答えを申し上げております。
「ヒロインの城崎鈴美に重ねています」
誰に似ているかと訊かれれば、間違いなく彼女に似ていると思います。
話を戻します。
彼女のヴィジュアルに関しては”見たこともないような美人女子高生”でした。
そして、わたしが思うイメージ画像をうなさか先生に送ります。
わたしはキャラクターを頭の中で構築していった時に、二次的なイメージではなく三次的なイメージを持っていました。
そのイメージに一番近い(佐久良的、日本で一番美人な方です)資料を送ります。
鈴美のキャラデザに関しては何も不安は感じていませんでしたし、出来上がったものもとても満足のいくものでした。
というのも、うなさか先生の得意ジャンルであることは重々理解しておりました。
ちなみになのですが、イラストレーターの方と完成形のイメージを制作開始段階で共有しておくのはとても重要なことです。
完成したものの納得がいかなかったり、リテイクを繰り返すのは芳しいものではありません。
イラストレーターの方にお仕事を依頼する際には意識しましょう。
それとですが。
わたしのように三次的なイメージを送るのもよくないかと思います。
うなさか先生には「アニメのキャラクターで言うと?」という質問を受けてはじめて気がつきました。
一個人としては、三次的なイメージの方が情報量が多い。と断定していましたが、二次的なイメージを共有する方が完成したものとの差異が出にくいのは間違いないです。
実際に他のイラストレーターの方とお仕事をした際に、イメージに近いイラストやアニメの画像などを送って失敗したことはありませんでした。
イラストレーターの方にお仕事を依頼する際には意識してくれ佐久良。
三、都町琴 Miyakomachi Koto
元々はこの子をメインヒロインにするつもりでした。
しかし、いざプロットを作ってみると鈴美があまりに身勝手で、琴があまりに一歩引いたところから見ていたので早々にチェンジしました。
キャラデザの制作は、一陣《史郎・鈴美》二陣《琴・璃莉》と分かれていました。
一陣の制作段階でうなさか先生に多大な迷惑をかけてしまったと実感した佐久良は、以降、多くの情報を送ることを心掛けるようになります。
↑こちらは髪型のイメージです↑
↑こちらは瞳の色のイメージです↑
↑またもや三次的なイメージ……↑
↑頬の赤い感じはこちらを参考にしました↑
↑髪型の、ウィービングのイメージです↑
モノクロだとわかりにくいですが、茶髪に赤系の髪の毛をさしております。
個人的にこれはかなり気に入ってます。
これは送らせていただいた半分の資料です。
普段履いている靴、琴が最近好き好んでいる靴下、ブランド、制服の着こなし等、テキストだけではなく写真や画像を交えてイメージに近い情報をどんどん押しつけました。
その結果。
やはりイメージにかなり近いものが早々に送られてきました。
ここではじめて、思い描いていたキャラクターを彩ってもらえる楽しみを覚えました。
四、古国府璃莉 Furugo Lily
いつかお話ししたいのですが、こちらのモノクロイラストが送られてきた時は驚きました。
というのもイメージラフを割と無視された挙句、それをはるかに凌駕するものが届いたからです。
最高に可愛く仕上げていただき大変満足しました。
彼女はいかにもラノベっぽいキャラクターだと思います。
話し方や生い立ち、ヴィジュアルは実在する女子高生とはかなりかけ離れている気がします。(ロシア人とのハーフです。その見た目のせいか、学校でも浮いていて友だちはいません)
しかしイメージの共有は思いのほか簡単でした。
↑全体的なイメージです↑
↑全体的なイメージを探していると、
すごくかわいいリボンが見つかったので採用しました↑
↑髪型のイメージです↑
彼女も琴や鈴美同様、送られてきたキャラデザにリテイクを依頼することはありませんでした。
史郎だけは何度もやり直しをさせてしまい、思い返すだけで心ぐるしい次第です泣
以前の記事でもお話ししましたが、
”はじめて”イラストレーターの方に絵画制作を依頼しようと考えていらっしゃる方は、注意事項がたくさんあります。
お金を払う側は立場が上。みたいな考え方を抱いた企業も数多くあるみたいで、イラストレーターの方も色々と苦労されているみたいです。
事前に納期やギャランティー、リテイクの回数やデザイン案の数などの打ち合わせを入念に行いましょう。
もし、これからメールを送ろうと考えていらっしゃる方の中で不安に感じている場合は、ぜひ佐久良に相談していただいても構いません。
masafumisakura@Gメールまでご連絡ください。
と、
今回はどのようにしてキャラクターたちを作ってきたかを文章にしてみました。
0,01%くらいの確立で、どなたかの役立つ情報になれば幸いです。
それではまたお会いしましょう!
佐久良マサフミ
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![Masafumi Sakura](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95024241/profile_08a1bfafaefa1bc07995c305136aac85.jpg?width=600&crop=1:1,smart)