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みみすずが、図書館に並びました。
自身が手掛けた作品が、いまでは大分県の中学校、高等学校の学校図書に並んでいます。
とても不思議な気持ちになります。
大分の市立中学校29校、県立高校11校、そして県立図書館に先行的に届けさせていただいております。
(サムネ、どうしても逆さになってしまう……)
他にも製作に差し当たってお世話になったジョイフル様やシネマ5、大分県、大分市の行政の方にも数冊ほどお渡しさせていただきました。
完成作品をお待ちの方もいらっしゃいまして、本当にうれしいです。
もう少々お待ちくださいっ。
大分合同新聞にわたしと「耳元の鈴を鳴らさない!」が取り上げられてからは、大分の方との連動に拍車がかかったのを感じております。
少しずつではありますが、認知されてきたのを感じてきて、いままで折れずにがんばってよかったと心の底から思いました。
これからクラウドファンディングもありますので、まだまだ落ち着いてはいられませんが……。
学生の方々に届けるのはひとつ目標としていましたので、それが叶ったのはうれしいです。
「耳元の鈴を鳴らさない!」を通して、さらに多くのクリエイターさんとつながるのが今後の目標です。
さて、今回のnote記事では学校図書に寄贈させていただくまでにわたしがとった行動を記していこうかと思います。
まず、わたしは今回のプロジェクトが新聞に載ることは必要だと思っていました。新聞は衰退しているマスメディアで間違いありませんが、権威性は今尚絶大だと思っています。
しかし、わたしは知名度もありませんしキャリアもありません。
こんなわたしが「こんな面白い企画なんですよ」と抜かしたところで、
「はぁ~……」というリアクションが返ってくることは目に見えています。
(このリアクションとは何度も対面しました……)
なので、現物ができるまでは何もできませんでした。
そして待ちに待った製本作業終了のとき……。
わたしは大分合同新聞東京支社に電話をします。
「以前からお電話をしていたのですが(してません)、『現物を見てみないとなんとも』とおっしゃっていましたので……」
「よーーーやくできた本を一番に大分合同新聞様にご覧になっていただきたいと思いまして……。お時間は五分程度で構いませんので、ご面識の機会頂戴できないでしょうか?」
あることないこと電話で伝え、なんとかアポイントを獲得します。
あとは現物と企画書とフライヤーを持参していくだけでした。
正直なところ、記事になるとは思っていませんでした。
本を渡してすぐ帰るのをイメージしていたので、話している途中でカメラとかノートを持ってきた時は「お? 取材を受けているっぽいぞ」とわくわくしたのを覚えています。
大分市の教育委員会さまは、現物と企画書を提示し、《学生にとって、夢のあるプロジェクト》だということを力説しました。
本編の内容にも自信がありました。
何か小さな刺激にでもなってくれることを祈って描いた物語ですので。
大分商業高等学校さまは、本作の制服デザインを借りています。
三度目のあいさつで、ようやく製本されたものをお渡しすることができました。悲願が達成された瞬間でした。
と、文字にして振り返ってみましたが大したことはしてませんでしたね……。
今回実感したのは、現物の力は絶大だということです。
いままで企画意図を伝えても手ごたえのない場面に、苦しめられました。
みなさまの中にも野望を持ち、何かを計画している方がいらっしゃると思います。
わたしも「小説を出したい!」という方を何人も見てきましたが、プロットやキャラクター設定、梗概をまとめたものすらなく「あーゆう感じの小説にしたいんです! 絶対面白いと思うんです!」とふわふわしたものを目の前にしたことがあります。
わたしがこの企画を立ち上げ、メインのクリエイターに声をかけた時は、原稿をお渡ししました。
もちろん、うなさか先生にも。
まずは、熱量をかたちにすることが熱量の伝え方なのかもしれません。
話はズレてしまいました。
みなさまの物語、読ませてくださいね。
最後に……。
今回製本作業を担当していただいたプリントキングさんからのお手紙を残します。
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