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ハリウッドの映画の作り方で本を作る

わたしの尊敬する三木一馬さんが作家ファーストという言葉をつかっていました。

↓↓↓詳しくは↓↓↓




わたしは「耳元の鈴を鳴らさない!」を構想して、

ライトノベル調にしてみよう、と考えてから

ライトノベルの研究をしました。

そこで知ったのですが、この日本にはライトノベル作家を志していらっしゃる方が想像以上に多かったのです。


わたしは色々な作品に触れながら、

「書店に並ぶまでをプロデュースしないと、他の作品との差別化ができない」

という気がしました。

なんなら読み終わったあとまでコーディネートすること。




三木一馬さんのこの記事ではLINEノベルを取り上げております。

作家が編集者や出版社を選ぶ。

新規性があり、次世代の出版の在り方を感じる文言のように思えます。


しかしこれもまた、雲の上の土俵であると思います。

作家が編集者や出版社を選び、作品を世に送り届ける。というところまでいくのには、これまでのWEB小説プラットフォームの世界同様、無数のとある作品群のなかで光り輝き、なおかつ光り輝いた瞬間を力のある大人の方々に見つけてもらうしかないのです。

国民的美少女コンテストやジュノン・スーパーボーイ・コンテストでもグランプリが決まった直後に審査員を入れ替えて開催すれば、おそらく結果は変ると思います。

この『運』の世界には抗えませんが、この世界に挑んでいるがゆえに、あなたが描いた面白い作品が隠れてしまうのはもったいない……。

LINEノベルも、依然として数千倍率の敷居の高さは変わっていません。

三木一馬さんのような雲の上の方が、懸命に考えて生み出した新たなスキームも、出版の在り方に大きな変化は生み出せないでしょう。








要するに何をこの記事で伝えたいのかと言いますと、

作家自身がチャネルを組み、作家自身が作品をプロデュースしていくという作家ファーストなマインドで挑むことはできないのか。

専門知識を持った方(編集者経験のある方)の意見は強いのですが、それを超える演出ができるのであれば、あなたは作家であり、編集者であり、プロデューサーにもなることができるのではないでしょうか。


ハリウッド映画では俳優が製作に入り、スタッフ、キャスティング、主演を務めるなんてことはよく見かけます。

意外性や新規性、社会性などを俳優自らが探し出し、映画制作に取り入れるのです。

ミッションインポッシブルの四作目で、トムクルーズ(主演兼、プロデューサー)がブラッド・バード(Mr.インクレディブルの監督で実写経験ゼロ)を監督に起用した時も

「え⁉ アニメーション監督⁉」

という意外性をもたらしていました。


出版文化でこの風を取り入れてみても、面白いのではないでしょうか。










「耳元の鈴を鳴らさない!」ではあらゆる仕掛けを散りばめております。

当初のテーマであります、『大分』と『映画』への恩返しが際立つように。変なところでつっかえないように。してみました。

皆さまにとっても、見たことのない小説になっています。

出版業界で生きてきた方々からすると粗だらけに見えるかもしれませんが、出版業界で生きてきた方々が「面白い」と口にしてしまうような仕掛けも見つかるでしょう。






この仕掛けについてはまた次回のnoteで取り上げます。









もう一つLINEノベルについて。










以前勤めていた(短期間ですが……)幻冬舎の営業部を辞める時に、

「出版社を作ってみたいんです」

わたしは上司にそう言いました。

「じゃあこれからはライバルだね」

わたしは首を傾げました。

「……えっと。ライバルではなく、お互いが手を取り合って本の世界を盛り上げていくことができれば、いいですよねー(爽」






本の世界に携わる方が潤わないと、自分の本が潤うことはないと思っています。

三木さんもおっしゃっておりますが、出版業界全体が手を取り合っていかないと滅んでしまいます。



LINEノベルでは、出版業界みんなで在り方を考え、盛り上げていこうとする仕組みがありました。

協力しているのは三木さんがコネクションのある電撃文庫だけでなく、様々な出版社が企画意図に賛同しています。






今まで数多くの電撃を残してきた最強の編集者がみせる新たな試みは、

最大の読み手である未来の書き手を突き動かすものになっています。







目が離せませんね。



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Masafumi Sakura
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