佐久良の「これ知らないでしょ? ほんっと面白いから見て」作品紹介~ラノベ編~
写真は秋葉原にあるスープカレー”カムイ”の本棚です。
色々な作家様とコラボした料理もあり、とてもファンが多いお店です。サイン本もあり、佐久良マサフミの『耳元の鈴を鳴らさない!』を並んでます。
カレーもおいしいし、店長さん、従業員さんがとてもあたたかく迎え入れてくれるので、ぜひ一度足を運んでください。佐久良も一度しか遊びに行けてないのですが、必ずまた行きます。
まず、大前提としてお話しさせてください。
この企画は自粛ムード真っ只中の日本で「暇している皆さんのためにおススメ作品を紹介させてください」ということでやっているワケではありません。
そんなに暇なら『耳元の鈴を鳴らさない!』という素晴らしい作品を読んでください。
佐久良マサフミはライトノベルに精通していません。一般文芸もビジネス書もライトノベルも隔てなく読みます。どれも違った魅力があり、違ったシーンで楽しませてくれたり、知識を与えてくれたりします。
特にライトノベルに関しては、短い時間で手軽に読み手を楽しませる力を持っているように思えます。わたしから言わせると、一般文芸よりも漫画を手に取るような感覚のほうが近いのかな、と感じております。
そんな中『耳元の鈴を鳴らさない!』を書く前に勉強しておこう。と思い立ち、一時期ライトノベルを読み漁っていたことがあったのです。
そんな時期に出逢った、特に「これほんっとおススメ」という作品を二つほど。今回は取り上げてみたいと思います。
それではさっそく……!
・『たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。』
比嘉智康 (著), 本庄マサト (イラスト)
◎内容◎
高校に入って最初の春休み。余命一週間と宣告された“たまらん”こと玉木走太。幼馴染の親友三人から「生まれてきてよかったと思えることをしまくろう」と提案され、みんなでがむしゃらに遊びまくる。そして七日目、三人が連れてきたのはたまらんの憧れる学校一の美少女・月形嬉々。気を利かせて二人きりにされてしまい、思わず緊張するたまらん。夢のようなひとときは瞬く間に過ぎ、たまらんは嬉々と最期のキスをする――――――。だが誤診!! 再びみんなと、何より嬉々と会える!と喜ぶたまらんを、しかし嬉々は超過激に冷たくあしらうのだった。えっ? なんで!? そして始まるたまらんの多角関係青春ラブコメ『たまらん!』お待たせ!!
素晴らしい内容紹介ですよね。このnoteに目を通している方はもう読みたくなったことでしょう。
物語の序盤から学校一の美少女とキスをするというなんとも”たまらない”展開でありますが、このタイトルにもある”たまらん!”というものは、主人公の名前にもかかっているという中々の離れ業。
この玉木走太でたまらん、というのが好きすぎてわたしの作品にも取り入れようと思った結果、安心院史朗(あじむふみろう)であむろんになっております。
話を戻します。この物語の最大の見どころは”多角関係青春ラブコメ”だと思います。というのもメインキャラクターの男子三人と女子三人の全員がそれぞれ異性に好意を抱き、その矛先が誰一人として交わっていないのです。
こちらの小説は、たまらんの一人称視点で描かれております。彼は周囲の人間が心を許してしまうような人間性の持ち主です。そんなたまらんだからこそ、物語が進むにつれて「○○が好き」という事実が、次々と舞い込んできます。
好きな子を振り向かせるための姿に、他の子が好きになっていくのだから、なんとももどかしい青春群像劇。俯瞰して見ている読み手としては「どうしてこうも交わらないの?」と煮え切らない気持ちになってしまいます。
エピローグの最後の一行まで恋心が揺れ動き、本当に目の離せない展開が待ち受けています。
気づいた時には最後のページをめくっていたくらい、この物語に没頭してしまったことは忘れませんよ比嘉先生。できれば続きが読みたいです。
伊達 康 (著), えれっと (イラスト)
◎内容◎
紺野孝巳は、霊障に悩まされる高校一年生。ある時、校内でも有名な霊能者の少女。有働瑠璃の所属する「お跋い研究会」を訪れるのだったが―おはらいではなくおわらい。そこはなんと「お笑い研究会」だった!謎の会話から孝巳にセンスありと認めた瑠璃は、その場で孝巳を入部させてしまう。さらに“霊導師”を名乗る学校一の美少女、鴫原翠まで現れ―「フン、『霊感女』の称号なんて翠にくれてやるさ。私には『爆笑王』の称号と、『ミス青鶴高』の称号があればそれでいい」「その二つは同時に成立するのか?」―いま、霊と笑いに囲まれた非日常な青春が幕をあける。第8回新人賞受賞作。
女子高生:瑠璃は”霊導師”なる者。二人は、霊が絡んだ不可解な事件に次々と遭遇していきます。そこには唐突なホラー、目の離せないサスペンス、激しいアクションといった様々な要素で物語が展開されます。
しかしこの作品の本当の魅力はコメディ要素。
主人公:孝巳の鮮烈なツッコミと、瑠璃の秀逸なボケのミックスは、誰もが楽しめる内容になっているでしょう。
特にこのお笑い研究会二人による漫才シーンは最高です。ト書きによる描写を一切使わず、読み手に心地のよいテンポで笑いを届けてくれます。M-1グランプリの敗者復活戦と比べてどちらを見たいか問われれば、わたしは瑠璃たちの漫才が見たい、と言うと思います。それくらい面白いです。ほんとに声を上げて笑っちゃいますよ。
調べると『アニメ化』なるフレーズが出てきますが、これは大変残念なことにデマです。もしわたしがアニメーション制作会社を作ったら必ずアニメ化させます。
ですがこの作品はライトノベル向きではないのかもしれません。作品はコメディ色強めですが、出てくる霊はかなりリアリティに描かれております。
ラノベ読者をつかむことができなかったせいか、シリーズものとしては短命な四巻で打ち切りとなってしまったみたいです。くやしい。
だけどこれほんと面白いのでおススメです。笑えるラノベをお探しの方はぜひぜひ。
二作品だけでしたがいかがでしたか?
今日読んだ、すでに読んでいる。という方ともお話ししてみたいですね。この作品にまつわるお話しをしたことがないので……。
両方とも本当におススメの作品です! ぜひ気が向いた方はAmazonなんかでかごに入れてもらって、「ついでに買ってみるか」という気持ちで『耳元の鈴を鳴らさない!』も購入しちゃいましょう。
それではまたnoteでお会いしましょう
佐久良マサフミ
★重大★
各方面で告知させていただいておりますが、『耳元の鈴を鳴らさない!』がAmazon配送の元、ご購入できるようになりました!
うれしいです!!
まだ読んでないぞ! という方!
ぜひAmazonでお会いしましょう!
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