卒業
三年前の今頃…時々お邪魔していた、職場の近くの和風スナックのママが70歳になり閉店すると聞いた。
ずっといつかお店をやりたいと漠然な夢があったわたしは年齢的なタイミングと子どもが成人したのをきっかけに今だ!と思い引き継ぐ事にした。
お店はタバコのヤニで茶色く、ちょうちんや障子、畳二畳の小さな小上がりスペース…
わたしのコンセプトとは全く違ったお店をリホーム代を出して自分のワクワクするような空間に変身させた✨
冷蔵庫や冷凍庫、エアコンなどは備えてあったので、最小限な家電とお皿やコップ、雑貨などは友人たちからプレゼントしてもらい可愛いカフェの誕生✨
実際は、調理するには小さすぎるキッチン、客数の割に少ない客単価…
経営するには難しい…と、始めて二年目で実感した。
契約が三年だったので次の更新まで楽しくやろうと、ただ夢の実現を喜び、お店やさんごっこのような日々だった。
いや、違う…
我が家に家族が帰って来るような
友人が遊びに来るような
そこに材料費分のお小遣いをくれる。そんなお店だった。
そして三年目の三月…コロナ到来。
飲食店には厳しいコロナ禍、営業時間短縮に加え二か月の休業要請…
給付金を頂けたので何とか大丈夫だったが、コロナ第二波とも言える7月末、決心した。
お店は今年年末から来年三月までは絶対無理だとわたしでもわかった。
開けても密にならないような人数制限、四人以上の会食禁止の企業さん。そんな中で続けるのは自分の生活を追い込むだけだと思い、契約上三ヶ月前に告知義務があったので即不動産屋さんに連絡した。
そして、この10月に閉店。
お店って最初と最後だけなんだな。。。。。。。お客様が溢れるのって…
最後は今まで離れていたお客様から毎日予約が入り、満員御礼の最終を迎えめでたく祝閉店🎉
開店時にも沢山お祝いを頂いたが、閉店時は開店時以上のおはなむけを頂いた。
10月末日に片付けと鍵の引き渡しを終えてわたしの夢は無事に完結。
お店経営を学び無事に卒業🌸🎉
今は寂しさも虚しさも全くない。幻のようなお店経営をしたあの時間がわたしの一生の財産になった。
夢は願うだけではダメ
叶える為にいつやるんだと目標を持ち人に話し色々な良い情報を得ること❣️
必ず良いタイミングが来るので逃さない事❣️
そして、やってみて…何か思っていたのと違うなとわかった時は無理せず撤退する事❣️
やった事に意義があるし、やらないとわからない事だらけ。やらずに後悔するよりやって達成感を感じる方がよい人生だし経験は財産だ✨
10月31日ハロウィン🎃の満月🌕を見ながら無事に完了した事に感謝して
次はまた新しい道に進みたいと思っている。
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