<プレスリリース>[世界の大学等におけるIT教育について独自集計] 年21万人のIT卒業者を輩出する米国を筆頭に世界各国でIT人材の供給力が高まる一方、日本のIT卒業者は減少傾向
総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:御旅屋 貢、以下「当社」)は、世界のITエンジニアの動向を俯瞰的に把握することを目的に、国際労働機関(ILO)や経済協力開発機構(OECD)の公表データ、各国の統計データベース等を基に独自集計し、「データで見る世界のITエンジニアレポート」として発表しています。このたび、世界の大学等におけるIT卒業生に関する調査結果のポイントを「データで見る世界のITエンジニアレポートvol.11」として発表します。
【本件のポイント】
【調査結果概要】
OECDデータベース等より、世界42カ国について、大学等でIT関連分野を学んだ卒業者数について独自集計したところ、IT分野専攻の卒業者数は前年比7.9%増、STEM分野専攻の卒業者数は同3.3%増となり、世界各国でIT人材供給力が高まっています。一方日本のIT卒業者数は4.4万人で世界3位となるも減少傾向、STEM卒業者数も19.5万人の同7位でしたが、ほぼ増えていない結果となりました。
世界各国でIT人材の育成が強化されている一方、IT人材不足の危機感が高まる日本においてIT人材供給力の低下が懸念される結果となり、リスキリングやプログラミング教育の拡大、さらには海外IT人材活用など、多様なアプローチが必要とされると考えられます。
■IT卒業者数は7.9%増、STEM卒業者数も3.3%増と、世界各国でIT人材の供給力が高まる
■IT卒業者数、STEM卒業者数ともに米国がトップ、日本はITで3位、STEMで7位に入る
■主要7カ国(G7)をはじめ多くの国でIT関連卒業者が増える一方、日本は減少傾向
こうしたITおよびSTEM卒業者数の増減を5年間平均で見ると、多くの国で、IT関連の卒業者が増えていることがわかります。IT卒業者については42カ国中8割の国で増加しており、G7構成国においても、カナダ18.0%増をはじめ、米国6.5%増など、いずれもIT卒業者は増えています。一方日本は、IT卒業者数が5年間平均で0.2%減と、G7構成国において唯一減少傾向となり、STEM卒業者についてもほとんど増えていません。
世界各国では、IT人材育成に注力し人材供給力を高めている一方、日本はITを学び、将来ITエンジニアや専門家として活躍が期待される人材輩出が減少傾向と、対照的な結果となりました。
▼プレスリリースの詳細
<ヒューマンリソシア株式会社・会社概要>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託サービスを全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。
本記事は、2024年1月30日のプレスリリースの抜粋となります。