＜プレスリリース＞成長する世界のITエンジニア市場、2,994万人で前年比6.1％増、1位は急拡大するインド、2位に米国、3位は中国、「2025年の崖」が迫る日本は、4位を維持するも停滞の兆し～2024年調査版「世界のITエンジニアレポート」～

2025年1月23日 14:16

　総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：高橋　哲雄、以下「当社」）は、成長を続ける世界のITエンジニア市場の最新動向を、「世界のITエンジニアレポート（2024年調査版）」として発表します。なお、本レポートは世界のITエンジニアの動向を俯瞰的に把握することを目的に、国際労働機関（ILO）や経済協力開発機構（OECD）の公表データ、各国の統計データをもとに調査・独自分析したもので、2020年より定期発表しています。
　調査の結果、世界119カ国のITエンジニア数は、前年比で6.1％増加し、推計2,994.3万人となりました。国別では、1位は飛躍的に拡大するインド、2位は米国、3位は中国となりました。一方、「2025年の崖」が迫る日本は、世界4位を維持したものの、ITエンジニア数は前年からは横ばいとなり、成長する世界のITエンジニア市場と対照的に、停滞の兆しがみられる結果となりました。
【本件のポイント】

●世界のITエンジニア市場は成長が継続、前年比6.1％増、推計2,994.3万人

●1位は急拡大のインドで、前年から42.4万人増の493.2万人、2位米国、3位中国

●日本は世界4位であるものの、前年から横ばいと停滞の兆し、増減率は41位と低迷

・本調査では、「情報通信業」で「専門的・技術的職業」に従事する人をIT エンジニアと定義しています。
・出典元の詳細は、本レポート最後に添付している別紙をご確認ください。

■世界で成長するITエンジニア市場、119カ国で推計2,994.3万人、前年比6.1％増

世界のITエンジニア数は、データを取得できた119の国・地域合計で、2,994.3万人となりました。前年比では165.0万人増え、増加率は6.1％増となりました。前回調査では増加率は13.3％増であったため（※1）、増加の勢いは減少したものの、世界のITエンジニア市場は継続して成長していることがわかります。

地域別にみると、ITエンジニア数が最も多いのはアジア・太平洋地域で、世界の42.5％を占めています。前年比では81.4万人増え、増加率は7.2％増、占有率においても2020年調査時の38.0％（※２）から4.5ポイント増えるなど、アジア・太平洋地域の存在感が高まっています（図表1、2、3）。

※1）2023年12月3日発表　「～2023年版：データで見る世界のITエンジニアレポートvol.9～」　URL：https://corporate.resocia.jp/info/news/20231213_itreport09
※2）2020年3月25日発表「92カ国をデータでみるITエンジニアレポートvol.1」　URL：https://corporate.resocia.jp/info/news/2020/20200325_investigation

■国別ITエンジニア数ランキング、1位は急拡大するインド、日本は4位を維持するも横ばい

国別では、ITエンジニア数1位は493.2万人のインドとなりました。インドは、前年比では42.4万人増え、増加率でも9.4%増と、急拡大しています。また、2位米国は454.1万人で、前年比で2.0％増、3位は中国で、推計350.7万人、前年比9.7％増となりました。1位のインド（42.4万人増）と3位の中国（30.9万人増）の2カ国で、前年増加数の世界計165.0万人の44.4％を占めており、インドと中国の躍進が際立っています。

続いて4位は日本で、2020年の調査開始から4位のポジションを守っています。しかしながら日本のITエンジニア数は144.0万人と前年から横ばいで、増加数では88カ国中62位、増加率では49カ国中41位と低迷しています。5位は130.1万人のドイツで、前年より11.2万人増、増加数でも4位と、日本に迫っています（図表4、5、6）。

（図表4･5･6）中国は、「中華人民共和国国家統計局」より取得した情報通信業就業者数をもとに、同地域の他の国におけるITエンジニアの割合の平均値と同等にITエンジニアが存在すると仮定し、推計しています。（図表5）最新データ年の前年データが取得できた88カ国を対象としています。（図表6）最新データ年の前年データが取得でき、かつITエンジニア数が5万人以上の49カ国を対象としています。

▼プレスリリースの詳細

本記事は、2025年1月21日のプレスリリースの抜粋となります。