新入生が続々練習に参加!試行錯誤を楽しむ日々。
アマホロ!
更新が1日遅れてしまいました!
久しぶりのトレーニングで全身筋肉痛です!笑
今週は新たな出会いに恵まれた1週間でした。
では、スタート!
10月2日|ようこそ、陸上クラブへ!
先週でオリエンテーションが終了し、今週から授業が始まった。
と思ったら、なぜか陸上クラブの生徒が授業に参加している・・・。
なぜ?と思い、選手に聞いてみると
蚊帳を買えてなくて、まだ学校に行けないんだ・・・とのこと。
マラリアが蔓延するルワンダ。
蚊帳を使用して寝ることが推奨されている。
外国人に限らず、それはルワンダ人も同様で
ホテルには必ず蚊帳がある。
全寮制の学校でも蚊帳の使用が推奨されている。
学校で用意してくれる場合もあるが、彼が進学する学校では自分で用意する必要があった。
蚊帳は、6000~12000RWF(600~1200円)ほど。
現地の方々からしてみると、安いものではない。
選手の親が明日学校に来てお金を払うとのことだったので
一緒に蚊帳を探しに街まで歩いた。
彼は非常に意欲的な生徒で歩いている時に
自分の目標などを話してくれた。
一緒に頑張っていきたい・・・!
放課後の練習で、見たことのない子が来た・・・!笑
「シニア4の選手で、陸上をやりたい!」とのことだった。
試しに練習に参加してもらった。
彼自身は長距離に挑戦したいと話していた。
ただ自分に合う競技がわからない様子もあったので、
彼の走りを見てから決めることになった。
長距離選手と長めのジョギングを行い、その後120mを走ってもらった。
背が高く、筋力もある。
大きいストライドが特徴だ。
ただ、動きづくりの様子を見ていると、思い通りに体を動かせていない印象を受けた。
幼少期のスポーツの機会の提供はやっぱり課題の一つだなと感じた。
カウンターパートのコーチからの「楽しい練習にしないと競技に魅了されないね」という言葉が印象に残った。彼なりに陸上の魅力を伝えようと言う気持ちがあることに正直驚いた。
今後、彼がクラブに入った場合、投擲や跳躍種目の適性も見ていきたいね!という話でまとまった。
コーチはやる気あるし、理解もある。
ただモチベーションに波があって、平気で嘘つくし言い訳することも多い。
もちろんイライラするが、彼は一番の協力者でもある。
意見を尊重しながら折り合いをつけて活動を進めていこうと思う。
10月3日|お葬式
今日は朝から学校に多くの関係者が出入りして、非常にバタバタしていた。
ここで理由を詳しく書くことはできないのだが、ちょっとしたトラブルがあった。
その後、授業を終え、スタッフルームに戻ると英語の教員に
「りさ、行くぞ」と言われ、30分ほど歩いた。
その道の途中、どこへ行くのか聞くと、お葬式が行われる彼の家とのこと。
学校が始まる前の休み期間に
活動先の学校で教員をしている男性の子どもがガンでなくなってしまった。
その子どもは、活動先の学校で学んでおり、シニア4(高一)からシニア5(高二)に進級する予定だった。優秀な生徒でみんなから慕われている生徒だった。
ガンの手術のために、インドに渡航したものの、手術がうまくいかずそのまま亡くなってしまった。
学校の先生ほとんど全員、そして、同級生、近所の人々
親しい人に限らず彼を知っている人は参列していた。
おそらく300人はいたと思う。
日本とは違い、服装に決まりはない。
一部の親しい人々は彼の遺影写真がプリントされたTシャツを着ていた。
しばらく待っていると、車から棺桶が運ばれてきた。
彼の遺影を持つ人、お花を持つ人、続々と彼の家に入っていく。
先日の一時帰国の際に、私の祖父が亡くなっていたことを知らされた。
祖父の死ももちろんだが、そのことを知らされなかったことがとても悲しかった。
祖父の死をルワンダの友人に伝えると、温かい言葉をいっぱいかけてくれ、寄り添ってくれた。
ルワンダのように、たとえ血が繋がっていなくても、死を悼み、安らかに眠れるよう祈る。
これがどれほど尊いことなのか、何かの用事があったとしても、学校の授業があったとしても、彼らがこの機会を大切にしている理由が、今回お葬式に参加してよく分かった。
ルワンダの人々は、家族をとても大切にする。
この家族には、血の繋がっている人々に限らず、互いに生活を助け合う人々も含まれている。
ルワンダでは日本とは違い、火葬ではなく土葬が一般的だ。
これは宗教も関係している。
安らかに眠る彼の顔を見て、涙を流す人々が多くいた。
ルワンダ人があれほど大粒の涙を流す姿を初めて見た。
日本以上に死が身近なルワンダ。
生きていることの尊さを改めて噛み締めた1日だった。
10月4日|自分の好きなことを嫌いと言われるととても悲しい。
今日はシニア3の体育のクラスにて、ウォーミングアップ後の少しの時間を使って、スプリントドリルなど走り方指導を行った。
その後、体育の先生と話していると、
「You see? They don’t like athletics」
「They like Volleyball and Basketball and Football. Athletics, No!」
と言われた。しかも笑いながら・・・。
正直とても悲しい気持ちになったので、そのことをそのまま伝えた。
彼の言っていることは間違いではなく、確かにルワンダの子どもたちは走ることがあまり好きではないように感じる。
指導をしていても「いつ終わるの?」「もう疲れた」という声があった。
そうであったとしても、否定で終わる会話にメリットなどない。
「どうしたら生徒が走ることを楽しめるかな?」
そのことを一緒に考えていきたい。
謝ることはなく、笑って話をそらす彼にさらにイライラした、
けど、深く深呼吸して、喉から出そうになる言葉をおさえた。
彼の方がルワンダのスポーツ事情を知っているのは確かだし・・・。
放課後は部活動。
今日から、シニア1、2の生徒も加わり練習を行う。
彼らを対象に、土曜日はセレクションを行う。
そのセレクション前の練習として参加してもらっている。
それと同時に、クラブの選手への指導も同時並行で行う必要ある。
現地コーチと手分けをしながら、選手の指導に取り組む・・・。
だいぶキニアルワンダ語での指導ができるようになり、
選手も英語で話してくれることも増え、笑い合いながらもシリアスに練習に取り組めるようになってきた。
10月5日|TABATA
今日の練習では、タバタトレーニングをおこなった。
母校である立命館大学、スポーツ健康科学部の田畑教授が考案したトレーニング。
20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、8セット行うもの。
高強度インターバルトレーニングだ。
以前から腹筋や背筋などのトレーニングと組み合わせて行ったことがあるのだが、今回はメイン練習として行った。
20秒間走り、10秒間休息。これを8セット。
「これはきつい・・・・」
そりゃそうや!笑
「でも、このトレーニングは僕を強くすると思う。」
こんな前向きな言葉が出てきた彼・・・
目標設定シートを書いてから、前向きになってきて、
なにより、筋トレなどの際に、30回のところを50回やってみたり、
+αで取り組む姿をよく見るようになった。
彼の目標を達成できるよう、私も学び続け
伝えるべきことは、しっかり言葉で伝えていきたい。
10月6日|テイラーさんのご自宅でパーティ
今日は午前で担当の授業は終わる。
そのあとは、陸上クラブの生徒と週末の練習について話したり、新たにクラブに加入したいという希望のある生徒と話したりしていた。
今日はルワマガナで活動する隊員がお世話になっているテイラーさんのお家でご飯を食べに行った。
彼女の家はとても大きく、家族の部屋+ゲストルームまで用意されていた。
18:00から始まるパーティに向けて、調理開始!
どれも美味しかったのだが、中でもフライドチキンは絶品だった。
鶏肉を1時間ほど煮込む。
その後、衣となるものを作るんだけど、小麦粉や卵のほかに、トマトペースト、チキンマサラのスパイス、マギー(コンソメ)を入れる。
そして、この衣のもとに鶏肉をつけて、油で揚げる。
本当に絶品で、パーティ開始前に、ちょこちょこつまみ食いしてしまった。
来週、一番お世話になった先輩隊員の方が帰国される。
プレゼントを渡し、一人ひとりスピーチをする。
これがルワンダ流のパーティ!
テイラーさんのご家族も参加してくださり、写真もいっぱい撮影してくれた。
楽しかったし、美味しかったし
本当に幸せな時間だった。
10月7日|二部練が始まった!
陸上クラブは、活動先の学校の生徒だけでなく、近隣の学校の生徒も所属している。
少し離れた学校に通いながら、陸上クラブへの所属が決まった生徒がいる。
その生徒の送り迎えをすることを条件に、活動先の学校での練習参加の許可をもらった。
というわけで迎えに行くと、時間通りに彼が来た。
「時間は守らないだろう」と常に思い込むことはよくないなあと思った。
守る人も多くいる、ルワンダで一緒に働く人の多くは割とオンタイム、遅れても30分程度の人々が多い。学校で活動していることも関係していると思うけど。
午前練習では、短距離、中距離、長距離に別れて、走り込み。
練習前に「僕も陸上クラブに参加したい!」とシニア4の生徒が話しかけてくれた。
ちょうど新学期も始まり、陸上に興味を持ってくれた生徒はちょこちょこ声をかけてくれる。
とても嬉しい!
最近は、メイン練習前に、必ず全体で体幹3分、ランニングドリルを行うようにしている。
これまでの生徒と新しい生徒とでペアにして、横で並ばせる。
上級生が下級生の動きを見て、アドバイスする。
上級生にとっては、他の人の動きを見て、改善点を伝えることで観察力や表現力が磨かれる。
下級生にとっても、良い動きを見て、模倣する力が磨かれる。
これは、今後も続けていきたい!
自然と互いがアドバイスできるようになればいいなあ。
サッカー、バレーボール、バスケットボール。
この3つが主に生徒には人気。
その中で陸上競技をやりたい!という子はなかなかいない・・・。
自分の存在が少しでも陸上競技やってみたい!という思いに繋がればいいなあ。
休み時間などはできるだけグラウンドで生徒たちと話す時間にしてみようと思う!
今週から土曜日は二部練となった。
かなりハードな練習が続いており、筋肉痛の生徒が続出。
午後は強度が比較的軽い練習を行った。
生徒は音楽が大好きだ。
少しでも楽しい時間になるように・・・と思い、
音楽をかけながらジョギング、体幹をおこなった。
そういえば、高校生の頃、部活ではいつも音楽が流れていた。
WANIMAや10-FEET・・・
聞くだけでテンションが上がる曲ばかりだった。
音楽をかけてみたり、練習ノート書いてみたり。
いろいろ試す期間にしてみようと思っている。
10月8日|ちょっとした言動、行動が生徒の言動、行動を変えるきっかけになる。
朝6:30 練習開始。
日曜日はミサなどお祈りにいく文化のあるルワンダ。
大体10時から始まるため、その前に練習を行う必要があった。
寝坊する生徒もいる中で、ひとり、シニア1の生徒が時間前にきていた。
彼は木曜日から練習に参加してくれている新しい生徒。
体格に恵まれているわけではないが、練習に欠かさず訪れる。
その後30分近く遅れて、他の生徒が到着。
こうした練習に取り組む態度、姿勢はものすごく大切だと思っている。
特に1分1秒を争う陸上競技においては、時間通りにくることはとっても大切だ。
全国大会になると、集合時間に遅れると、スタートラインにすら立てなくなる。
そのことを伝えられなかったのが今日の反省点だ・・・。
みんながいる前で、良い行動を伝える、褒める。
小さなことだけど、こうした少しの自分の行動、言動が
生徒の行動、言動を変えるかもしれない。
言葉で伝えることに恐れず、伝えようとする気持ちを大切にして
来週は毎日1人褒める!これを実践してみようと思う。
帰り際、シニア4の女子生徒が話しかけてくれた。
陸上クラブに入りたい!とのこと!
女子生徒の多くが、別の学校に進学、もしくはドロップアウトしてしまった。
そのため、残る生徒は2人だった。
めちゃめちゃ嬉しい!
明日、練習の見学にきてくれることになった。
明日が楽しみだ!!
おわり
今週は新しい生徒との出会いが多い1週間でした。
新しい生徒の存在は自分や生徒にとって刺激となります。
来週も授業にクラブに忙しい毎日になりそうですが、
休む時間を大切にしながら、1日1日後悔なく生きていきたいです!
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