原因と結果がさかさま、、、
「これができれば70台」
とか、
「これが出来なきゃ100切れない」
とか、
レッスンでは時々、このような謳い(うたい)文句を見ることがあります。
順番が逆というか、原因と結果が逆というか、、、
様々なプロが実践しているから、
ってことで、とりあえず練習を見様見真似で実践…
でも、自分でやってみると上手くいかない。
果たして、これはなんの練習なのか?
そもそも自分に必要な練習なのか?
そんな経験はありませんか?
栃木県と群馬県の県境でゴルフレッスンをしている、ゴルフハックスのカネトモこと、PGAティーチングプロの金子智昭です。
「ゴルフハックス」は私が、開発したゴルフレッスンに関するレッスンノウハウをまとめたYouTubeチャンネルの名前です。
https://youtube.com/channel/UCe1lITwKylEyGrrK7_-ZzHQ
足利市と太田市にまたがる両毛という地域は近隣にゴルフ場が20コース以上あり、練習場も10近くあるゴルフに適した環境です。
私のクライアントは初心者からプロゴルファーまでいます。
というのも、ゴルフレッスンだけでなくトレーナーとしてアスリートのトレーニングサポートとコンディショニング(整体)を行なっているから、クライアントのレベルは文字通りピンキリです。
実際のところ、アスリートよりも肩こりや腰痛に悩む、マダムに人気が出てしまっているのが複雑な心境です。
ゴルフレッスンでは、初心者や100切り目指すレベルから長年のキャリアを持つゴルファー、片手シングルレベルのゴルファーまで指導しています。
レッスンを通じて、感じていることは
「多くのアマチュアゴルファーは自分自身を知らなすぎる」ということです。
「ドライバーさえうまくいけば、もっといいスコア出せるはずなのに…」こんなことを考えたことはありませんか?
私たちティーチングプロはこんなアマチュアゴルファーのセリフに対してどう思っているのか?
批判覚悟で暴露しますと、
「ドライバーさえ、、、そんなことを言っているから上手くなれないんですよ」って思っています。
ゴルフのスコアは、日によってばらつきがあります。
天候、コースコンディション、体調、時間帯、仕事の調子、前日の睡眠時間、運、道具のコンディション、さまざまな要因が重なって全く同じラウンドというのは存在しません。
同じコースでも、同じスコアを何度も続けることさえ難しいでしょう。
熟練者はそこら辺をわかっているから、日々のスコアやゴールごとのスコアに一喜一憂しません。
もちろん、「今日は勝負!」と気合入れるラウンドはあります。毎回、そのように気持ちをこめてラウンドできる人は少ないかもしれませんが、待ちに待ったコンペや競技会はいつもとは違った緊張感を感じる人も多いでしょう。
熟練すればするほど、ショットごとの気分の浮き沈みはぱフォーマンスには悪影響の方が多いということを知るはずです。さらに、レベルが上がればホールごとに気持ちが変動しにくくなるのです。
「これができれば70台」という技術が仮にあったとしても、「80切れない時もある」そう思えるようになるのです。
当初の命題。「これができれば70台」とか「これができなきゃ100切れない」といったキャッチフレーズはあくまでも、人目を引くためのもので、そんな技術が存在するのかすら怪しいものがほとんどです。
では、ゴルフのスコアを高めるために、できることはないのか?ただ、たくさんラウンドして経験を積んで、上手くなるのを待つしかないのか?
そんなことはありません。
科学的に、上達の近道は存在します。
逆に、どんなに長くやっても誤解や誤った方法を取り続けていれば上達の道は遠のいてゆくことすらあります。
スポーツ指導の現場に立って約20年。ゴルファーの上達には必要不可欠なスキルというものが存在します。
ビギナー、100切り、90切り、ハーフ30台、80切り、アンダーパー…段階ごとに要求されるスキルレベルは異なりますが、ゴルフの特性に合わせたスキルの獲得が求められることは間違いありません。
では、
今、あなたに必要なスキルはなんですか?
こう聞かれたら、あなたは即答できますか?
「ドライバーの正確性です」って答えたあなたは、イーブンパーやアンダーパー出回ることが珍しくなく、いわゆるプロ級ですね?
え?70台が目標?
それなのにドライバーの正確性が課題?
科学的にゴルフのスキルとスコアへの影響を検証した名著
「ゴルフデータ革命」
この中で、筆者は膨大なショットのデータから算出すると
シングルレベルのショット精度は90%と言われているます。
つまり、10%程度のズレ、誤差はあっても70台で回れるのです。
ドライバーで230ヤード飛ばせる人のショット精度は、左右23ヤード、幅46ヤードに収まればシングルレベルにはなれるのです。
150ヤードのショットでは、左右15ヤードのズレは許容範囲ということです。
つまり、左右幅30ヤードもあるグリーンは1コースで数ホールしかないでしょう。逆説的ですが、150ヤードを確実にグリーンオンできることは、必須の条件ではない。ということを意味しているのです。
横幅50ヤード弱のフェアウェイって広いと思いませんか?
では、正確性を求めるあなたのドライバーの狙い幅はどれくらいの範囲ですか?
シングル級ですら、それくらい大雑把にドライバーを打つのに、あなたはもっと狭いところを狙って行くというのですか?
ドライバーショットのスコアへの貢献度はあなたが思っているほど高くはないのです。
でもね、それくらい戦略的にプレーを進められるゴルファーになる頃には、10%誤差の範囲内にショットを収めながらプレーできるようになっているのです。
10%に収められなくても、スコアを出す方法はあるということです。その、戦略を磨くのがゴルフの醍醐味だと私は考えています。
150ヤードを確実にグリーンオンできなくても、70台を出したいと考える人に必要なスキルを各自が考えて練習することで、自ずと自分が本当に必要としているスキルが見えてくるはずです。
自分のスキルの棚卸しと、要求レベルを比較することで練習の効率化が図れます。
もしも、自分のスキルの棚卸しが苦手な場合はティーチングプロやインストラクターの助けを借りるのも良いでしょう。
太田、足利近辺のゴルファーのレッスンなら、ぜひ御用命ください。