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就活期が不況だと人生はバラ色?
アスリートエージェント事業部長の久野(ひさの)です。
今回のテーマは「就活期が不況だと人生はバラ色?」です。
「志望業界が採用見送り、どうしよう」
「採用選考が一向に進まない。厳しいのかな」
「公務員、教員とも採用時期が延期。今回受からなかった時は民間就職が間に合わない」
上記のような相談・お悩みを日々学生たちから聞きます。
皆さんはどうですか?
とてもじゃないですが、皆さんの学生生活、部活動、そして就職活動を取り巻く環境は「バラ色」ではないですよね。
そんななかで視点を変えてみることが今回のテーマの内容になります。
結論:明日の大手企業に出会うチャンス
まず、今の日本と30年前の日本を比較してみましょう。
以下は平成元年(1989年)と平成31年(2019年)の30年間でグローバルにおける時価総額ランキングを出したものになります。
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まず、左表を見ていただければわかるが、平成元年時点ではNTTが群を抜いて首位であり、TOP5を日本企業が独占している。上位50社中32社は日本企業がランクインしていたことがわかる。また、日本企業のうち金融機関が17社ランクインしていることは驚くべきことだ。バブル時代の日本の繁栄を象徴している。
次に右表は、2019年4月時点の世界時価総額ランキングである。
上位は米GAFAを含むIT企業と中国IT企業が大部分を占める結果となった。日本企業は50位以内にトヨタ1社のみのランクインだ。2つの結果から、この30年での日本企業の世界における立ち位置の大きな変化が見て取れる。また、30年前の1位NTTよりも現在の1位appleの時価総額が9倍以上になっていることから、世界的には時価総額が大幅に成長していることもわかる。
この30年で日本の企業は世界のランキングから後退をしていったことが分かります。
以下のグラフは国籍別上位50社の比較です。

日本は50社中32社、バブル期はまさに世界経済のトップにいました。
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2019年のタイミングではトヨタの1社、ランキングはアメリカ、中国が独占するようになりました。
続いて業種で50社の比較を見ていきましょう。
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1989年時点は世界経済の中心は金融、次いで資源・エネルギー関係でした。
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2019年段階では業界が逆転、世界経済の中心はIT・通信業界に変わりました。
上記のデータから分かることが三点
①30年間で時価総額が飛躍的に上がっている
②30年間で日本からアメリカ・中国へ世界経済がシフトしている
③30年間で金融主導の経済から、ITを駆使した情報網が世界経済を掌握
GAFA(Google、Amazon、Facebook、Appleの略称)が世界経済の中心になっています。
今後も「グローバル化」「IT化」このトレンドは進むと見られます。
危機感を感じますか?
それともチャンスだと思いますか?
捉え方は人それぞれですが、今の皆さんの就職活動も同様に、不況という波に逆らうことはできません。
世の中もグローバル、ITという波に逆らうことはできません。
自身でコントロールできる範囲か、そうではないのかから考えてみましょう。
今は大手企業は採用を縮小、見送りをしているところも出てきています。
物理的に入社をすることは難しい。
「明日の大手企業を見つけていきませんか?」
トヨタも、Googleも、Appleも最初はベンチャー・中小企業だったのです。
考え方・視点を変える3つのポイントをお伝えします。
①不況時に募集をする会社=実力のある会社
トヨタ自動車の元会長、奥田碩さん、セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん、京セラ創業者の稲盛さん……彼らの共通項は何か? みな、大不況期に社会人となった。つまり、就活氷河期世代の先駆けである。
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景気が悪い(不況)→会社の業績に影響がない→採用を拡大する
景気が悪い(不況)→会社の業績に影響が出る→採用を縮小する
不況に影響されない、されても業績を伸ばしている会社、今採用活動をしている会社はまさにそんな会社なわけです。
採用を拡大してる、継続している実力ある会社をしっかり見ていきましょう。
②メジャースポーツとマイナースポーツ、活躍できる確率は?
ここで一つ質問です。
「皆さんが今から始めて国際大会に出れる確率が高いのは水泳・近代五種どちらですか?」
水泳:
https://www.joc.or.jp/sports/swimming.html
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近代五種:
https://www.joc.or.jp/sports/pentathlon.html
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そもそも近代五種って、、
と思う人も多いかもですね。
近代五種とは、1人の選手が1日の間に、フェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃、ラン)というそれぞれに全く異質な5種類の競技に挑戦する、万能性を競う複合競技です。
(1)競技人口という観点から見てみます。
◯水泳:競技人口1,300万人(国内)
◯近代五種:競技人口30名(国内)
(2)出場確率の観点から見ていきます。
仮に水泳も近代五種も10名が国際大会に出れるとします。
◯水泳:0.00007%
◯近代五種:33%
水泳に関してはジャンボ宝くじを10枚セットを買い、1等が当たる確率と同じくらいです。
近代五種は3人に1人が出れる確率になります。
差は歴然。
近代五種の方が国際大会に出やすい、活躍しやすいと分かります。
会社選びも同様です。
大手企業は同期のライバルも多い。
中小企業・ベンチャー企業の方が同期のライバルも少なく、結果的に昇格やキャリアアップが見込めることがあります。
中小企業・ベンチャー企業という選択肢も見え方が変わってきますね。
③「席」は用意されている。座るか座らないかは自分次第
バブル崩壊でも学生全員に「席」
コロナショックはリーマン・ショック級になるのではないかともいわれていますが、2008年から始まったリーマン・ショック後、求人倍率は2009年卒(主に2008年に就職活動)で2.14倍だったのが、3年後の2012年卒(主に2011年に活動)では1.23倍にまで下がりました。
就職活動をする学生の人数が同じだとすれば、求人数が6割弱まで減少したことになります。単純化すれば、これまで100人採っていた企業が、60人しか採らなくなるということです。ちなみに、もし、今回のコロナショックがバブル崩壊と同レベルだとして同様の計算をすれば、求人倍率は2.86倍から1.08倍まで下がり、求人数は4割弱にまで減少することになります。
将来就職する若い学生の皆さんの不安をあおっているようで恐縮ですが、一つ申し上げたいのは、それでも「1倍を切ったことはない」ということです。また、中小企業や小売業、建設業など特定の業界の求人倍率は現在数倍もあり、多少不況になったところでまだまだ入りやすい。つまり、あくまで数字上では、入る会社を選ばなければどこかに入社できるということです。
上記にもありますが、席(入社できる枠)はあります。
どの椅子に座るかは座る場所を選んでいるから。
時期が迫った時には、まず座る席を見つけましょう。
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言い方に語弊があるかも知れませんが、座った後に居心地が悪ければ、ずっとそこに座り続けなくてもいいわけです。
ただ、新卒という席の期限は来年の3月31日まででそこを過ぎると座ることができなくなります。(既卒で就活を続ければ別ですが)
座るか座らないかは自分次第なのです。
まとめ:七難八苦の乗り越えてこそ人生
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「我に七難八苦を与えたまえ」と神に祈ったことで有名な戦国武将の鹿之助幸盛の言葉。
久野は非常に好きな言葉です。
七難八苦とは、読んで字の如く、多くの苦難困難が起こること。
私自身、リーマンショックの時(今から10年くらい前)に就職をし、1社目の会社では業績不振で社外出向を命じられ、居ても立っても居られず、9ヶ月で転職をしました。
2社目では試用期間中に東日本大震災が起こり、雇用を延長できるか分からないと当時の上司から言われ、落胆しました。(結果、問題なく4年半勤めましたが)
思い起こせば、学生時代は陸上競技で全国一歩手前の記録を出したにも関わらず、オーバーワークから足を故障し、半年間練習できず、最後のシーズンは満足のいく結果が出せませんでした。
ただ、うまくいかない、苦難が多いからこそ、必死に努力して、学び、結果成果に繋がっていたと思います。
今皆さんを取り巻く環境はまさに七難八苦かなと思いますが、ここを乗り越えれば必ず良い結果、進路が見つかるので諦めずに頑張っていきましょう。
困難を乗り越えてきたアスリートの皆さんなら必ず越えられるはず。
きっとその先にはバラ色の人生が待っています。
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