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アイドルのスキャンダル

実質恋愛禁止

処女に神秘性を抱くことや、恋愛を煩悩とみなすことは、おそらく日本に特有で、少し変わった慣習だろう。
慣習というものは、変わることもあれば、変えざるを得ない場合もあるし、変えないといけない場合もある。しかし現時点では、そのような慣習が依然として存在している。

つまり、暗黙的な「ルール」がある中で、それを破る行為は、結局のところルール違反とみなされ、罰せられてしまうのだ。
これらのルールは法律や条文のように公的に記されてはいない。しかし、それが記されていないからといって、効力や意味がないとは限らない。
「ご飯粒を残してはいけない」「机の上に足を乗せてはいけない」「部屋は片付けるべき」「人には親切にするべき」という法律は存在しない。しかし、それでも多くの人がこれらを暗黙のルールとして守っている。

そもそも、法律だって元をたどれば暗黙のルールを文字に起こしたものに過ぎない。ルールを破った際に公平にペナルティを科すために制度化されたのだ。
公的かどうか、ペナルティが平等か不平等かに関係なく、ルールというものは存在し続ける。ルールが極めて複雑で多様化している生物、それが人間なのだ。

さてさて。

アイドルの恋愛禁止について。
これを「悪習」とみなす人もいれば、そうではない人もいるだろう。後者は恋愛や性欲に特別な価値を感じていないか、恋愛を幸福の主要な要素と考えない人々と考えられる。
(この説明に対して「極端すぎる」と感じた人もいるかもしれないが、少し落ち着いてほしい。世の中には多様な考え方があるのだ。前者の考え方7割+後者の考え方3割の人もいれば、前者の考え方と後者の考え方の重ね合わせの人もいれば、前者後者に限らず別の見方をする人もいる。典型例として提示しているに過ぎないことを理解してほしい。)

とはいえ、現状として「ルール」は存在する。
例えば、「サッカーをしよう!」とみんなが集まった場で、「脚しか使えないなんておかしい!私は手も使う!」と言い出せば、おかしな人だし、ハンドですぐに退場となるだろう。
しかし、手を使うスポーツが存在しても良いという考えもあり、実際にハンドボールのような競技がある。
重要なのは、「手を使ってはいけない」というルールが絶対であるわけではなく、サッカーにおいては現時点でそういうルールがある、という事実だ。


芸能人のスキャンダルは、まるで犯罪でも犯したかのように取り沙汰される。
これには違和感を覚えるが、現状そういう世界である以上、芸能人はそのルールを守らなければならないだろう。
もちろん、そのルールを変える活動を行うこと自体は構わないし、やるべきかもしれない。しかし、現行ルールを無視して行動した場合、その結果を受け入れる覚悟が必要だ。

ルールは時代によって変えられるべきかもしれないし、変えたいと考える人がいても良い。だが、「そんなルール知らなかった!」「そんなのおかしい!」では済まされない。
例えば、就職後に「給料が少ない!上げろ!」と主張することは自由だが、それを「理不尽だ!」とするのは筋が通らない。初めからわかっていたことだからだ。


アイドルの恋愛禁止。
これは「恋愛したっていいじゃないか」と思う人がいるのも理解できる。しかし、現状はそうではない。このルールの是非について評価することは控えるが、私個人としても「恋愛したっていいのでは?」とフラットに思う。
とはいえ、ルールを破ることで起きうる問題や、その影響は慎重に考えるべきだ。ルールやペナルティが理不尽かどうかは関係ない。現状はそういう世界である以上、ルールを認識した上で行動すべきである。

これはアイドル本人だけでなく、その周囲やファンも同様だ。



最後に

写真をSNSに投稿されるとは…。
相当な恨みを買ったか、相当なお馬鹿さんなのかな…。
いずれにせよ、これを教訓として、私も人間関係を見つめ直そ。
でも応援し続けますよ。良い意味でも悪い意味でも関係ないですから。
ほとぼりが冷めた頃に。また、いつの日か。

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