【実質0円大学生活のすすめ】第35回:科目等履修生としてのオススメの受講態度(1):教室の前の方に座ること
すべての学生はフラットな関係
一般学生と比べると科目等履修生には「おまけ的なもの」のような響きがあります。 必修科目がなく、卒業要件単位を気にすることもなく、好きな授業だけ出席すればよい存在。なんとなく趣味で、もっといえば遊び半分で話を聞きにきているだけ、のようにも思えます。
しかしながら、大学が募集する正式な制度の枠組みで、しかるべき考査を経て入学しているのです。いわば、一般学生も科目等履修生もフラットな関係です。気負いする必要はまったくありません。
周りを気にすることなく、最も効果的なアプローチで、知的興味を満足させていきましょう。
オススメの受講態度(1):教室の前の方に座ること
「実質0円大学生活」の科目等履修生は、コスパとタイパを重視します。その目的を達成するための、オススメの受講態度がいくつかあります。順番に解説しましょう。
まず重要なことは「教室の前の方に座る」ことです。理由は以下の3点です。
1) 情報量が異なる
視力が弱い人は特に前に座ったほうがいいでしょう。また、マイクを使わない教員の場合、声がよく聞き取れないこともあります。とくに音声録音をするときは、距離が遠いと明瞭さが低下します。
さらに、スマートフォンのカメラ機能などで板書をキャプチャーする場合には、前の方に座っていないと精度の高い画像が得られません。
なお、授業中に私語をする学生のほとんどは、教室の後ろに座っています。前の方に座れば、このような妨害リスクを下げることもできます。
2) 適度な緊張感が得られる
最前列に座ると教員は目の前です。視線が交錯するだけでなく、話しかけられたりする可能性も高くなります。簡単な質問への受け答えであっても、注意散漫に聞いているわけにはいかないでしょう。もちろん緊張し過ぎは問題ですが、適度な緊張は集中力を高めてくれます。