見出し画像

【実質0円大学生活のすすめ】第27回:シラバスの読み方(1)ふつうに読む

シラバスから読み取れる情報

大学・大学院講義のシラバスは主に次のような内容で構成されています。

1.科目名
2.担当教員名
3.単位数
4.授業の目標
5.授業の内容
6.成績評価方法
7.授業スケジュール
8.テキストと参考文献リスト
9.担当教員へのコンタクト情報

では、どの項目からどのような情報を読み取ればよいかのポイントを紹介します。

1.科目名

科目名を見れば、この授業が文系なのか理系なのか、またはどのような領域ものであるのかがひと目で分かるはずです。また、最後に付されている言葉で、おおよその難易度もわかります。たとえば、「概論」では学部レベルの専門性の低い内容を扱います。それに対して「特講」や「特論」などは、大学院レベルに近い内容であることが予想されます。

2.担当教員名

履修を考えているのであれば、担当教員名は覚えておきましょう。なお、科学技術振興機構が提供するデータベース型研究者総覧「researchmap」に入力すれば、学歴・研究歴・専門領域・所属学会・発表した論文など、研究者としての概要がわかります。

研究者総覧「researchmap」

3.単位数

半期(実質的には4ヶ月、授業回数は約15回)で2単位が基本です。「実質0円大学生活」では、単位数に比例する受講料を削減するため「2単位」の科目を推奨しています。

4.授業の目標 Course objectives

この講義で何が学べるかについて書かれています。同時に、担当教員が履修者に対して希望する(指示する)受講態度についても読み取ることができるでしょう。

5.授業の内容 Course description / contents

目標を実現するために、毎回の授業で行われる具体的な進行プロセスが示されます。また、提出物の頻度(毎週あるのかなど)や、期末試験・期末レポートの有無も示されます。

6.成績評価方法

主に、発言など積極的に参加する授業貢献度重視であるか、レポート・試験重視であるのかがわかります。「実質0円大学生活」的には、成績評価はあまり重要なポイントではありません

7.授業スケジュール

毎週の授業で取り上げられるテーマが紹介されます。ただし、これは形式的なものであり、全く異なる内容になる場合もあります。とくに大学院の授業ではその傾向が大きいです。

8.テキストと参考文献リスト

授業で使用するテキストと内容を理解するために担当教員が推奨する書籍が紹介されます。なお、大学院の授業では指定テキストがなく、プリント(PDF)配布のみとなるものもあります。

9.担当教員へのコンタクト情報

質問や相談がある際の担当教員への連絡先が記載されます。「オフィス・アワー」が記されていることもあります。指定された曜日と時間帯に教授室にいくと、教員が面談に応じてくれるのです。

第27回まとめ

大学・大学院講義のシラバスには、教員・授業スタイル・成績評価・文献情報など、履修選択に必要な情報がほとんど含まれているので、丁寧に読み解く必要がある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?