【スポーツ栄養】合宿中のカレーはNG!?
こんにちは!
noteの投稿方法すらまだ不慣れですが…投稿の楽しさに既にハマりそうです笑
さて、昨日毎週水曜日に開催しているzoom質問タイムにて、このようなご質問をいただきました!
1.選手にとって、カレーは悪?
こういったご質問、大変嬉しく思います!
しかも、ご質問下さった方はスポーツ専門の管理栄養士としてSNSでのフォロワーも多く、ジュニア世代のお子さんとの関わりも多いバリバリの管理栄養士さんです!
今回の私の意見や経験がジュニア世代のアスリートへの参考になれば幸いです。
確かにカレーを作る際に使用する【カレールー】には多くの脂質が含まれています。
帯同チームの食費の予算感等にも考慮しながらですが、脂質控えめの場合は以下のような対応をします。
ちなみにお気に入りは「茅乃舎」さんの野菜だし。
ちょいっと奮発しますが、無添加で美味しいので、我が家のお出汁もお世話になっています。
と言うことで、カレーは出しますし、ルーを変える場合もありますが、基本は全く【悪】と思っておりません!
そもそも合宿や長期遠征中は、普段にない環境(共同部屋や生活時間の拘束など)で選手はストレスになることも多いです。
合宿中の唯一の楽しみとも言えるお食事が【なんかテンション下がるわぁ⤵︎】となっては練習にも身が入らないでしょう。
カレーが好きな選手は多いですし、何より食が進みます!
カレーの日のご飯の減りはハンパない!!
お米準備も「よっしゃ!」と気合が入ります。
そして、トレーニングを終えた選手は【予想以上に食欲が落ちる】と言うことも忘れてはいけません。
交感神経も優位になっていますし、トップレベルの選手になればなるほど追い込む事が出来るので、なかなか食欲まで辿り着けない場合もあります。
そんな時は食欲のすすむカレーにお世話になりますし、高強度トレーニングが入っていると【よし!カレーかな!】とメニューに取り入れることも多いです。
【何を優先するか】を状況によって考える必要はあるかと思いますが、なるべく柔軟に、美味しく、食卓が賑やかになるような献立づくりを第一に考えています。
2.選手がカレーを嫌がるタイミング
先程のご質問で「カレーは出します!お世話になってます!」と言うとこでしたが、タイミングは重要です。
【距離走や高強度トレーニング前】
このタイミングでのカレーはNGです。
上がってくると言いますか、鯖の塩焼きと同じ感じですね…
カレーライスが給食に出た日の5時間目の持久走を思い出していただくのがいいかなと。
ですので、ここもトレーニングメニューを見て考える必要があります。
特にサポートではなく、調理担当として選手合宿所に行かせていただいたことがありますが、その際は練習メニューとのリンクはなく、提供していた際に朝食に鯖の塩焼きを出したことがありました。
数名の選手が高強度の練習を控えていた状況だった為
「わっ…鯖はきついわ…残そう…」という声が。
「やっぱりそうだよね、ごめんよ…」申し訳ない気持ちになりましたが、多くの選手でそのような傾向にあることも気付いたエピソードでした。
(鯖は全く悪くないですよ!シュチュエーションだけで、むしろ選手に鯖はしっかり食べてもらいたい!!)
3.優先順位は食事量の確保
選手にとって〇〇は良い、〇〇は悪いと多々ありますが、重要なのはエネルギーをいかに負担なく確保していくかだと考えています。
運動量に対してエネルギーが足りていない選手が圧倒的に多い!
…その結果、代謝低下や、故障に繋がってしまします。
「痩せたいんです…なのでエアロバイクを90分漕いで、食事量も減らしています…でもなかなか絞れてこなくて…」
よく見かける選手です…実はこの後の栄養カウンセリングでもここのフォローをさせていただきます。
勿体ないあるある【解糖系の代謝はどこに忘れ去られたの!?】です。
またここについては詳しくお伝えしますが、まずは
・大枠のエネルギーの確保が出来ているか
・その量を食べることで選手に負担はないか(サプリメントや補助食品の検討)
その上でさらにより良くするための選択肢として、今回ですとカレールーの使用を考えることに繋げていただけたらと思います。
男子選手は人参を星形に抜いても基本スルーです!★笑
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!ではまた!