異変

…に気づいたというか、なんかカーチャンおかしいなあと感じたのは同じ物を毎日のように買ってき始めた時。
同じ柔軟剤や同じ洗剤、砂糖などの乾物。でもここら辺は昔から安い時に買いだめすることがあるのでまああまり気にしてなかった。
ある日気がつくと、毎晩夕食がチキンカツになってた事に気づいて文句を言うと「そんな事ないわよ!」と怒り出したあたりからおや?ってなったんだよな。
親父は基本的に出されたものは文句言わず淡々と食べるタイプだったので俺も気づくのは遅かったかも(笑)

丁度その頃任天堂DSが全盛期で脳トレが流行ってて、カーチャンも年だしボケ防止に良さそうだなと軽い気持ちでカーチャンにやらせてみると見事に出来ない。出来なさすぎてかなりイライラしたみたいで「面白くない😤」とおかんむり。
でもその時は「やっぱ老人には無理かー、続ければボケ防止になるのにー」としか思わず、認知症が始まったと思うよりも年齢の心配をしてた。

大体そこら辺あたりに、(まぁ微かな記憶だから正確ではないと思うんだけど)祖母とすぐ下の弟が相次いで亡くなって認知症スイッチが本格的に入っちゃったのかなと今になって思う。そこら辺あたりから周りが気づかないぐらいゆっくり段々と元気が無くなって「くたびれた」ってよく言うようになってた。

特に年の近い弟さんとは仲が良かったので、
倒れた、って連絡があってから毎日のように病院にお見舞いに行ってた。相当ショックだったんだろうな。
一旦は良くなって退院したけど、倒れた時に息を吹き返すまで時間がかかってしまってその結果、高次脳機能障害になってしまい
突然怒り出したり泣き出したりするようになって半年もしないうちに亡くなった。

つづく

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