カーチャンのカーチャン
いわゆる俺のおばあちゃんなんだけど、俺が高校ぐらいの頃からメニエル病になって、しばらくすると寝たきりになってしまった。初期の頃はたまに起きて話したりしてたんだけどそのうちにボケて来て認知症になってしまった。
寝たきりになってからは床ずれができたりしてカーチャンの弟の嫁さんがずっと世話をしていた。
当時はまだ今のように介護に関するサービスなど無いに等しかったと思われるので周りの人(特に弟さんのお嫁さん)は大変だったと思う。
俺のカーチャンも暇を見つけては実家へ帰りおばあちゃんの世話を手伝っていた。
カーチャンも身をもって認知症(当時はボケ)を知って
常日頃から「◯◯をするとボケない」
と聞くと実践してボケないように努力してた。日記もボケないようにと毎日うとうとしながら書き込んでた。
元々身体を動かしたりするのが好きで散歩に良く出かけてたり、手先も器用だったのでアイロン台や障子を張り替えたり手芸をしたりとなんでも自分でやっちゃう人だった。
地域のコミュニティ活動やPTAにも積極的に参加して毎日のように飛び回ってたから
うちのカーチャンはボケる暇もねえよなーと思ってた。
親兄弟を相次いで亡くした頃、見た目にはそんな事感じなかったというか、人並みに悲しんでも普段からはショックな様子は全く見えなかったんだけど心身の負担は大きかったのかな。
それがきっかけなのか、そういうのが認知症へのスイッチなのかまではわからないけど、そんな事が重なったあたりから色々とアレッて思う事が出始めてきたのは確か。
つづく
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