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スペイン巡礼街道、サリアから114kmを歩く 6:歩く喜び
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約100kmとはいえ、無事歩き通せるか不安はありましたから、どんどん元気になっていく自分に驚きました。残り30キロを切る頃から、終わってしまうのが寂しくて、永遠に歩いていたかった!
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”人は歩くように出来ている、歩くことは喜び”
そんな思いがあふれました。
毎日、足のケアをするのですが、自分の足が愛おしくて頬ずりしたいような、不思議な感覚になりました。
カミーノは何かをゆっくり癒してくれるのではないでしょうか。
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山あい、牧草地、小さな集落、大きな町、橋を渡ったり、晴れたり曇ったり、ひんやりした朝、ついに降った雨、道端の野花、美味しい食事etc
陽気なイタリア人、日本語が堪能な台湾の女性、ハンガリーの元消防士、アイルランド人、道を間違えそうになった地元スペイン人、相棒の愛犬、たくさんの巡礼者の背中・・・
すべてが美しくて楽しくて、その中で無心に歩くことは純粋な喜びでした。
何かを見つけたい・変えたい、という気持ちも、私にはそれ自体が一つの荷物のように思えて、文字通り空っぽで歩いていました。
今誰かに何かを相談されたら、きっとこう答えると思います。
「歩こうよ」
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カミーノは欲しいものではなく、必要なものを与えてくれる
”The Camino does not give you what you want. It gives you what you need"
この言葉は、想像していたのとは違う修行が与えられるのではなく、もっとも豊かに祝福されるという意味だと思っています。
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一日平均20km~30km弱、最高で一日49958歩、歩きました。 ロングフライトで懲り固まった身体で歩き始めた初日が一番大変で、2日目以降は身体が慣れてきたのか、ぐんぐん楽に。
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少し補足すると、私は2本のポールを使ってノルディックウォーキングの歩き方をしていたので、姿勢がぶれず長距離を楽に歩けたのだと思います。帰国後、いつもお世話になっている理学療法士さんに会ったら、「今までで一番歩き方が良い」と言われましたし、マッサージにいったときも「たくさん歩いた割には足にダメージがないですね」と。ポールを持っていても、平地を歩くときは使わない方が多く、もったいないと思いました。
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思い立った当初は、「せっかく歩くなら800km通して歩きたい」と気負っていました。 次第に、自分は”全部を歩いて見えてくるもの”をそんなに求めていないと気づき、結局一番良い形とタイミングで実現できました。
その人がその人らしく歩むのが「道」であるなら、全部でなくても、バスや車を利用したって構わないと思います。
自分自身の心の声が、どうしたら良いかを教えてくれるはず。
ね?😉
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