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フィンランドの草競馬と楽しいホビーホース

サヴォンリンナ郊外で行われたホースレースに行ってみました。B&Bの買い出しに行く途中通るのですが、馬も人も見かけたことがなくて、本当に使われているの?という場所でした。

ちゃんと看板がありました


当日出かけてみると、駐車場に交通整理のおじさんが立つ盛況ぶり! 何と大型バスまで停まっていました。どこからこんなにたくさんの人が集まって来たんだろう・・ 

駐車場=ただの草っ原


ちなみにフィンランドの立ち入り禁止の柵はこれ ↓ 

日本ではコーン(&ロープ)が置かれていたりしますが、
それだけで人が入らないのは欧米人には驚きで、ミラクルコーンと呼ばれたりするそうです。


ゲートで10ユーロ払って、チケットとプログラムをもらって入ります。

ここを通らなくても、入れる隙間はいっぱいある・・・


人が集まり始めていました。家族連れも多く、のんびりしたムードです。


本部らしいテントの前の観覧席。折りたたみ椅子ではなく、肘掛け椅子が良い感じに並んでいます。夏のフィンランドでは、パナマ帽みたいな帽子をかぶったおじさんをよく見かけます。


売店ではドリンクやスナックの他、丸い大きな鉄板で作るメニューも用意されていました、


ひな壇になった観覧席。奥は実況放送席です。


お~、馬券売り場だ。仕組みが分からないのでスルーしましたが、結構な賞金を当てた方もいるとか。 来場者が皆ここに立ち寄るわけではなく、オンライン化されているのかも知れません。


そろそろ開始時刻です。さて、これは何でしょう? ホビーホースのお馬さんたちです。 棒馬(木の棒に馬の顔が付いたもの)に乗って馬術競技を楽しむ、今フィンランドで人気上昇中のスポーツなんです。 なんとホビーホースの世界大会まであるそうです。

ほとんどが手作り


最初のレースは子供たちのホビーホース競争。 馬はDIYする人が多いそうで、どれも個性的でかわいい。


小さい子と大きい子の組に分かれて、一斉にダッシュ!


「よく頑張ったね」とご褒美におやつをもらいます。


終わった後も、子供たちは脇にあるスペースで、mini障害物競技をして遊んでいました。 


最近ホビーホースがブームだとは聞いていましたが、半信半疑でした。ところがB&Bのオーナーの娘さんも、いくつかホビーホースを持っているそうで、ティーンエイジャーの女の子を中心に、SNSを通じてどんどん盛り上がっているらしい。
男性がやっていたスポーツに女性が参入する、というプロセスではないところが面白いですね。美しさを競う馬術競技もあるそうです。



さて、いよいよレース本番。写真でお気づきの通り、フィンランドの競馬は、騎手が馬に乗る以外に馬車を引くスタイルでも行われます。 このスタイルだと、若くない馬でも長く競技出来るそうです。またムチも使わず、手綱たづなだけでコントロールします。 馬に優しいのは良いな。


旗が振られ実況アナウンスの流れる中、馬と騎手が一体となって疾走していきます。疾走といって良いか、ちょっと微妙なチームも。
コーナーを曲がり損ねそうになった馬には思わず、頑張れ~と心の中で応援してしまいました。 


1等になったチームに花束贈呈。


パートナーを乗せてウィニングラン。 観客席からは暖かい拍手が贈られていました。 


勝負事のギラついた感じもなく、ファミリーでも楽しめる行事のようでした。 レースが終わるたびにコースを整えます。


レースの傍らかたわ、ぶらぶらしたり飲食したり・・・


こちらは騎手が騎乗するおなじみのレース。 女性も結構いて、愛馬と参戦を楽しんでいるようでした。 


この日は第10レースまで。日差しも強いので適当に切り上げて帰りました。 そういえばフィンランドでは、雪の中でも目立つせいか赤い車が多いのです。駐車場でも、赤赤赤・・すごいでしょ。


後日、ガソリンスタンドで馬を運ぶ車に遭遇。 競技用の馬車がくくりつけられたカートにはしっかりお馬さんが乗っていました。
次は何処まで行くのかな。元気でね。


ヘルシンキのフェリーの駐車場でも馬用カートを発見。


レンタサイクルを借りに行ったホテルには、ホビーホースがたくさん。
か、かわいい~~、これ欲しい~~!!


偶然出会ったフィンランドのホースレース、初めて目にするものばかりで楽しかったです。 次はホビーホースの大会を見てみたいです。