コルビジェの芸術:ロンシャンの礼拝堂
”礼拝堂を作る” それはコルビジェのように世界的な建築家であっても、きっと特別なこと・・・どんな思いで設計したのだろう、と想像しながら、フランス東部のロンシャンに車を走らせました。
のどかな田園風景の向こう、ブルーモンの丘の上に礼拝堂が見えてきました。
1944年にドイツの空爆で破壊された旧礼拝堂を、コルビジェに依頼して再建したのが、現在の礼拝堂(1955年)です。 再建には旧礼拝堂の瓦礫も使われました。
国立西洋美術館(東京)で見慣れた直線的なスタイルとは違い、曲線を使った独特で美しいフォルム。 快晴だったら、青い空に白い建物が映えますね。
屋外にも祭壇があり、礼拝ができるようになっています。これは気持ちよさそう!
どこから見てもリズムを感じ、ある種音楽的にも思える建築です。
思い思いに過ごす人をみると、ああ、ここは本当に心地よいところなんだな・・という気持ちになります。 パンフレットを読むのは後にしよう。
壁は一番厚いところで3mもあり、要塞のようですが、
中に入ると、形の異なる大小の窓・モダンなステンドグラスが、深い奥行きを通して光を拡散させ、息をのむような神聖な光のハーモニーに包まれます。
祭壇もコルビジェ自身の設計
いつの間にか、カメラのシャッターを切るのを忘れ、周囲を見渡せる礼拝堂の丘には、ゆったり静かな時間が流れていました。
<ロンシャンの礼拝堂:公式サイト>