
アラスカ紀行3 デナリ国立公園ハイキング後編
翌日はアイルソン・ビジターセンターとソロフェアパスのあたりに、ハイキングに行きました。下の地図で緑に塗ったエリアです。

7~8月のハイシーズンは雨も多く、すっきり晴れる日はあまり多くないそうです。3泊4日の滞在中、デナリ山(マッキンリー)のピークは見られなかったけれど、裾野を垣間見ることは出来ました。

静かに幕が上がったように、神々しい光に満ちた風景。

まるで、すべてを司る存在が「おまえにはここまで見せてあげよう」と言っているようでした。

木立からゆっくりとムースが姿を現しました。オスの枝角は年に一度生え変わります。 立派な角がカユカユになって、ポロンと落ちるそうです。


アイルソン・ビジターセンター
あまり目立たないのは、半地下構造で断熱効果を高めているため。
屋根にはソーラーパネルが取りつけられるなど、環境格付けでプラチナを得ている施設です。

絵心とセンスのある掲示板 気温は10℃ 「あらゆる葉が花である秋は、二番目の春」というアルベール・カミユの言葉が引用されています。

晴れた日は、この奥にマウント・デナリ(マッキンリー)が見えます。

バスを降りて、ゆるハイク。

こんな斜面を一歩一歩登っていく登山家は凄い。

季節によって幅も方向も変わるだろう小川を渡りながら、映画の「イントゥ・ザ・ワイルド」を思い出しました。

動物のフン。 言われないと気が付かなかった・・・

ライチョウ

ホッキョクジリス 何故かいつ見ても、悩み事がなさそうにみえます。くよくよ考えていたら、あっという間に食べられちゃう?


乗ってきたバスがこんなに遠くなりました。

さらに川沿いを進みます。

この先で、手作りサンドウィッチのランチタイム。

360度が手つかずの自然の大パノラマ

マッキンリー川(であってるかな?)
氷河が削りとった砂礫や岩塊で黒っぽい。

人間はちっちゃいな。

楽しかったハイキングも無事終了☆

アンカレッジに旅立つ朝がきました。

この地に受け入れてくれたことに感謝しつつ、デナリを後にします。




アラスカ鉄道のデナリ駅で、シャトルバスとお別れ。

待ち時間にみつけた、何ともおしゃれなブーツ♡

アラスカ鉄道がホームに到着。

長旅を思わせるスーツケースが一杯。

次はアンカレッジに向かいます。


アラスカは寒いです。 寒いけれど、私の心を温めてくれるものが確かにある。 きっと星野道夫さんだったら言語化できるでしょう・・
私には到底無理だけど、頭が分かりたがっているだけで、自分の深いところでは分かっているような気もします。
また「自然の添景」になりに行きたい。