エチオピア素描
これまでに書いたエチオピア旅行記を、以下にまとめました。最後に、印象に残った写真をこぼれ話的にピックアップします。
村の朝 道行く人が揃って白い衣をまとっているのは、礼拝に行く途中なのでしょうか? 朝もやのなかに、ゆらゆらと揺れる白い人影が幻想的でした。
エチオピアのソウルフード、クレープのようなインジェラを焼く女性。酸味があって、よく雑巾に例えられます。確かに・・・
エチオピア最大のタナ湖をクルーズして、ウラ・キダネ・メフレ教会へ。至聖所の入り口に描かれているのは、大天使ミカエルとガブリエル。壁画の色は、鉱物・植物・動物の血を混ぜた天然色だそうです。
「エチオピアのモナ・リザ」の前で祈る男性。同じ主題でもヨーロッパのものとは趣が違い、素晴らしく優美な宗教画で、これが見られただけでも幸せでした。(ゴンダール:ダブラ・ブラハン・セラシェ教会)
天井一杯に描かれた天使たち。”神の力はあらゆる方向を向いている”という意味合いから、色々な向きに描かれています。下の方に写っているのは、三位一体。同じ顔は一つもなく、カラフルで圧巻でした(ゴンダール:ダブラ・ブラハン・セラシェ教会)
ティシサットの滝。 タナ湖を源流とする別名「青ナイルの滝」 青ナイルはエチオピアを800km流れ、スーダンの白ナイルと合流してナイル川となり、エジプトを通って地中海へ流れ込みます。壮大な旅の源がここに。
ジャカランタ並木 皇帝セラシェ1世が、自身の別荘への道沿いに、ジャカランタの木を植えました。権力に終わりがあっても、紫の美しい花は変わらず咲き続けています。
スーパーフードのテフ インジェラの材料で、世界でもっとも小さい穀物と言われます。 ブームになるかな?
子どもたちが売っていた民芸品
シミエン国立公園(ユネスコ世界遺産) 標高4620mのラスダシャン山など、アフリカの天井といわれる高山が連なっています。登山もしていないのに、こんな壮大な景色を見られるなんてミラクル☆
シミエン国立公園のゲラダヒヒの群れ 表情や鳴き声を使い分け、争いも話し合いで解決するとか・・・人間も見習ってほしいです!
高地のため、インスタントにゅうめんの袋がパンパンに膨らんでいました。首都のアディス・アベバでも標高2400mほどありますから、マラソンが強い訳ですね☆
豊富な国産ビール。
オベリスクの前に葬儀に集まった人々。葬式は結婚式と並ぶとても重要な儀式で、そのために積み立てもしているそうです。(アスクム)
くっきりと半円を描く虹。 虹のたもとで奇跡のような出来事が起きている?? なんてつい想像してしまう・・・
シバの女王の神殿跡 伝説によると、エチオピア人のシバの女王はエルサレムにソロモン王を訪ね、メネリク1世を身ごもりました。成長したメネリク1世が、父ソロモン王の宮殿にあったアーク(聖櫃)=モーセの十戒が刻まれた石板を収めた箱をエチオピアに持ち帰ったといいます。映画インディージョーンズにも登場する「失われたアーク」、まさに歴史の謎とロマンですね! 現在アークは、アスクムのシオンのマリア教会で、大切に保管されています。
3輪タクシー、バジャジ。 車の飾り付けがそれぞれ個性的で楽しい。
金物屋さん
アディス・アベバのカオスな市場、マルカート。山積みされているのは売り物です。
この一角はポリタンク屋さん街。一人で歩いたら、永久に出てこられなさそう!
皆のご先祖様?ルーシー❤ 318万年前のホモ・サピエンスの化石人骨。1974年の発見当時流行っていた「ルーシー・イン・ザ・スカイ」(ビートルズ)から命名されました。覚えたばかりのニ足歩行で、ダンスをしているみたい♪
非アフリカ的とも言われるエチオピアは、奥行きのある魅力的な国でした。その一端を感じて頂ければ嬉しいです。