思い出のスコットランド:ハイランド&スカイ島 (追記あり)
エリザベス女王が崩御されて、以前訪ねたイギリス、なかでもスコットランドを懐かしく思い出しました。スカイ島などハイランドは大自然が素晴らしく又行きたいところの一つです。 写真を中心に思い出を綴ります。
古い都インバネスから旅をスタートしました。
一番有名なのは、何と言ってもネス湖のネッシー君
ネス湖のほとりにあるアーカート城
13世紀にイングランド軍によって滅ぼされました。朽ち果てた姿に青々とした芝生が眩しい。
車を借りたら何と、人生最初で最後であろうポルシェでした。
霧のかかったグレンコー渓谷を走り抜け~
視野が開けた場所では、地球離れした風景にも出会いました。
マクベスの舞台として知られるコーダー城へ。
庭園や迷路、森のトレイルなど、こじんまりしていますが見どころが一杯。 ハイランド随一の優美な城といわれるそうです。実はマクベスより300年も前の14世紀に建てられました。好きなお城のひとつです。
1746年、ジャコバイト派反乱軍がわずか40分でイングランド政府軍に破れたカロデンの古戦場。 「空中に浮かぶ千人の兵士」の目撃談もあるとか。逃げ込む山谷もなく、負けると分かっていても戦うしかない絶望感が胸に迫ります。この非情な戦いを境に、スコットランドのイングランド化が始まりました。
幾多の戦いがあっても、変わらない風景。
1995年に開通した橋を渡って、翼の島スカイ島へ。スカイはゲール語で翼の意味です。文字通り、翼を広げたような形をしています。絶景の宝庫でとても楽しみにしていました。
絵本のような港町ポートリー スカイ島は映画のロケにもよく使われていて、ここは「近距離恋愛」で登場しました。
ポートリーではこじんまりしたホテルに泊まりましたが、感じが良く食事も美味しかったです。チェックインのとき、ウィスキーの入ったグラスを出され、「着いたところで一杯どうだい?」 パーキングに車を置きにいかなくてはならないから・・と後にしてもらったけど、「グビッと一杯」は挨拶がわりなんですね。アルコール度数45.8%ですよ!
島内のバスは本数が少なく、レンタカーやツアーがおすすめです。
島で唯一のウイスキー蒸留所、タリスカー蒸留所
見学と試飲ができます。
ストール山 右手にわずかに突き立って見えるのはオールド・マン・オブ・スト―ルの巨石だったと思います。 次はハイキングしたいな。
キルトロック 垂直に切り立つ断崖絶壁はその名の通り、スコットランドの伝統的なスカートのようにみえます。写真には写っていませんが、ダイナミックな滝もありました。
他にも妖精の池など、魅力的なスポットがまだまだたくさんあります。改めてハイランドやアウターアイランズに行きたくなりました。
こうして振り返ると、エリザベス女王がお散歩のとき、長靴・コート・スカーフ姿だったのは、土地柄にぴったりな気がします。
素敵な長靴が欲しくなりました。
<追記 2022/9/28>
「イーディ、83歳 はじめての山登り」は、スコットランドの大自然を肌で感じられる映画です。 映画としては少し半端な気がしますが、スコットランドの自然の美しさに圧倒されます。主演のシーラ・ハンコックさんは、大英帝国三等勲爵位を持つベテラン俳優で、撮影当時ご自身も83歳だったそうです。吸い込まれそうなブルーの瞳、内側から滲み出る美しさや強さが本当に素敵。映画の旅もインバネスから始まります。
また小ネタ的には、買い足す山道具がPrimsだったり、メスティンでおかゆを食べたりするシーンも面白かったです。久しぶりに観たら、ますますスコットランドに行きたくなってしまいました!
ご興味のある方、ぜひご覧になってください。