【絵本づくり】偶然の飛来に
秋晴れが心地よい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
日々の忙しさにかまけて、長らくNoteを投稿できずにおりました。
最近の私は、少し生活が変わり、PCでの作業時間がかなり増えているので、運動不足の解消のために、ウォーキングが日課となりました。古希のお祝いが近い母も、一緒に歩きたいというので、ふたりでせっせと歩いています。そのおかげで、三日坊主になることもなく、続けられています。
お天気に恵まれた、日曜日の正午過ぎ。普段は近づくことのない、河川の大堰まで、足を伸ばしてみることにしました。
そこは、堰が水量を調整しているため、下流は比較的浅瀬となっており、沢山の水鳥たちが集まる、まるでサンクチュアリのような場所でした。
また、秋になると、鮭の遡上が見られるため、通り抜け用の魚道が、整備されていました。
秋の草花を愛でながら、進んで行くと、釣り人が作ったであろう通り道に、数匹のキチョウ達が、集まっているのに気づきました。
なかなか見ることのないその光景に、特別な秘密を知ってしまった気がして、お邪魔しないように、遠くからこっそり撮影。
調べてみると、これは『吸水行動』といって、水分補給以外に、Naなどの塩類を摂取しているとのこと。摂取された塩類は、配偶時や卵生産時に、重要な役割を果たすらしく、同種個体が集まるのは、視覚や嗅覚が関与していると、考えられているようです。
キチョウの撮影に夢中になっていると、突然、母が歓声をあげました。
見上げると、ほんの一瞬、見覚えのある浅葱色と薄茶色の翅が、目に入りました。ふわふわと舞うその姿に、懐かしさと愛しさを覚え、その想いは、昔、愛したひととの偶然の再会かのよう。大変驚きました。
↓以前描いたアサギマダラの絵のnote
まさかこんな近所にアサギマダラが飛来するとは!!蔵王の山頂から、川に沿って降りてきたのかと思うと、なんとも感慨深いものです。この先を進めば、太平洋に辿り着き、更に南下を目指すのならば、途中、福島第一原発を越えていかなくてはなりません。
アサギマダラが秋に上昇気流に乗って、暖かい台湾の方まで移動していくと知ってはいたものの、蝶が目指す途方もない渡り旅に想いを馳せて、無事を祈りました。
そして、この再会が、絵本づくりへと繋がることになるなんて!人生は突然、動き出すようです。(次回へと続く)