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生きると言うこと

日常のように淡々と時が過ぎ
日常のように終わりが曖昧なまま
過去が作られる
そうやって
心のどこかに小さなトゲが残される
容赦ない自然の惨禍も
玄関先の蔓薔薇も
同じように傷痕を残しはするが
突きささったトゲは
いつまでも
小さな痛みを与え続け
誰ひとりその終わりに気づかない
日常のみが
ただ終わりを告げる
それが日々を過ごすということ

自分には嘘をつかないこと
だけどちょっぴり嘘をつくこと
そうやって
僅かな幸せが訪れる
その小さなトゲと
僅かな幸せが
瓦礫のように折り重なったものが
生きると言うこと


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