アトリエミストラルについて #1 元銀行
こんにちは。アトリエミストラルの櫻井紀子です。
アトリエミストラルは群馬県高崎市にある席数約80のサロンコンサート会場として、主催コンサートやスペースレンタルを行っています。
建物自体は約50年前に建てられた地元の信用金庫。
昭和の時代の銀行なので、今のようにガラス張りではなく、しっかりとした分厚い外壁に小さめの窓がついています。普段は窓は締め切っておりますが、今は換気のために開けています。
内部は濃紺のクロスが張られ、ピアノやリードオルガンが常設されております。ピアノの奥に見えるのが金庫室です。
このアトリエミストラルの個性・特徴をご紹介しましょう
響きの良さ
元銀行を再利用しており、壁の厚さは15センチ、金庫室に至っては25センチにもなります。
エアコン設置のために壁をぶち抜いたときのものです。長いほうが金庫室の壁の厚さ、短いほうがホール部分の壁の厚さです。
何が言いたいかというと、この分厚い壁が音を反射するので残響が長くなり、西洋の教会の内部にいるかのよう、と形容される方も多いですね。
音が小さいといわれるギターやリュートも十分に響きますし、反対に大きな音のマリンバであっても、しっかりと音を跳ね返すので、聴いていて気持ちいいです。
また管楽器や歌なども力まずに演奏できます。
楽屋は金庫室
ユニークなのは、銀行の奥にあった金庫室をそのまま楽屋として使っているところ。
ピアノの奥にあるのが金庫室。ここを楽屋として使っています。ここから演奏者が出てきてコンサートが始まります(笑)
この金庫室=楽屋、そして金庫室のドアは演奏家の方も興味を示され、写真を撮ってインスタにアップしたりしてます。外国人アーティストにも大うけでした。
中央に大黒柱
この中央にある大きな柱も銀行時代のものです。当時はエントランスからこの柱までカウンターがあり、奥が工員さんがいらっしゃったスペースでした。(現在は舞台として利用することが多いです)
この柱の後ろは死角となりますので、そこにテーブルを置き、ドリンクサービスなどに使っています。
撤去しないの?
これらの金庫室のドアと柱は、気になる方から「撤去してほしい」とのお声をごくまれに頂くことがあります。
金庫室については、元銀行ということが一目見てわかるので、私としてはアトリエミストラルの個性と考えており、撤去するつもりはありません。モダンで無機質な金庫室のドアと、対照的なアンティークピアノのたたずまいも一興なのではないでしょうか?
柱については、これがないと、強度が保てずおそらく崩落します(苦笑)。多少のスペースの問題はありますが、こちらも個性と考えています。
元の姿を生かすという考え方
アトリエミストラルは、なるべく元の姿を生かすことにしています。金庫室のドアを撤去することもできるかもしれません。しかし元の姿を残すことでそれが個性になると思っていますし、完璧に自分の思い通りの物件はありません。ならば受け入れて、うちの個性となるように工夫していけばいいと思っています。
音楽を愉しむスペースではありますが、スペースだけでも(結構)楽しめます。
気になる方は一度いらしてみてはいかがでしょう?
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