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福岡・上毛町で束の間のワーキングステイ【その2】
上毛町から沖縄に戻ってはや一週間以上が経ちました。
もうすぐ12月だというのに、沖縄はまだTシャツです。
夏はいつ終わるのでしょうか。
前回は上毛町の【場】について少し書きましたが、
今回は【食】と【祭】について綴ってみます。
【食】上毛町での初体験
アウトドアが好きで、旅行も大好きな私ですが、
そんな私が上毛町でたくさんの初体験。
滞在先の中村邸から歩いてすぐ近く。
ご近所さんの猟師さんのお宅で、
初の<猪>BBQをお腹いっぱい堪能させていただきました。
思っていたより全然臭みがなく、すごくおいしかったです。
初猪肉と一緒に初鹿肉までいただきました。
馬刺しのようなあっさりとした味。
命をいただいているんだなぁと実感するひとときです。
(このあと猪・鹿肉のお裾分けをいただき、数日間、お鍋などで大活躍!)
猟の様子を伺って、山で生きるとはどういうことかを
ほんの少し垣間見ることができました。
倉庫には大量の鹿の角が。
高値で取引されることもあるこの鹿の角。
何かに加工して商品化できないかと、数日思案。
今度上毛町に行く時は、実際に自分の手で加工もしてみたいな。
機会があれば、猪もしくは鹿の解体の様子も見たかったのですが
残念ながら見ることかなわず…。
見たらきっと泣いちゃいそうだけど、命をいただいて生きている以上、
見なくてはいけないことのような気がして。
これも、山で、この土地で暮らすということの一部なのだと思います。
他にも、肉厚で大きな手のひらサイズの香り豊かな原木椎茸をいただいたり、
お呼ばれ先で山国川の鮎をいただいたり。
トップ画像は川底柿。(干し柿ようかん、食べてみたかったなぁ)
滞在中は、ほんとに豊かな食生活を経験させて頂きました。感謝。
【祭】「神楽(かぐら)」という一大イベント
自然の恵みへの感謝を表す、その土地の一大イベント「神楽」。
私がびっくりしたのは、演じ手も観客も一緒になって楽しむその様子。
お座敷の奥から出てきたおじさんが突如踊りに参加したり、
裏で食事を出していたおかあさんが、
引っ張り出されて舞台ででんぐり返ししたり。
背中におじいちゃん背負ってます。
老若男女が楽しそうに、キラキラした眼差しで神楽を見ていました。
餅をちぎりながら鑑賞するわたし(若岡さん撮影)。
地域ごとに違うという神楽。別の日にも見に行きましたが、
どこに行っても子供たちに大人気です。
都会のお祭りのように特に出店が出る訳でもないのに、
子供たちは嬉しそうに駆け寄っていきます。
おそらく思春期であろう若者たちも、どことなく憧れの眼差しで。
「○○ちゃんがんばれー!」などのかけ声や笑い声に包まれて、
にぎやかな神楽の夜は更けていくのでした。
おわり
次回は【人】について綴ります。