岩谷晃太 日本画展 (と俳句)
広島三越画廊で開かれている、岩谷晃太日本画展「不易流行」を観てきました。
見せ方としてはライティングのお陰で遠くからでも月が輝いて見えてとても素敵でした。
私は黒と金の組み合わせも好きです。
(私のメインの趣味は音楽なのですが、師匠が作られるコンサートチラシが黒地に金字なので高級感があり素敵です。)
岩谷氏は月や稲妻を描いておられますが、稲妻=稲魂の意味も込めておられます。
「稲は稲妻を受けて実を結ぶ」とか「落雷の多い年は豊作」という稲魂信仰ですね。
(実際に植物の種子へのプラズマ照射実験で良い結果が出ているようですが、照射時間が長過ぎるのは逆効果で3分程度が良いらしいです。)
岩谷氏の描き方は東京藝術大学での博士号研究テーマ「金属箔の硫化」技法を用いているとのことです。
(工芸品などで使われるようなものでしょうか?私は不案内なので興味のある方はご覧になってみて下さい。)
現代の板絵としてカナディアンメープルのスケートボードデッキに描かれた作品もありました。
「木には神が宿る」ということで古来奉納画などが描かれてきたのですね。
作品価格は庶民には手に届かないお値段ですが売約済みが幾つもありました。羨ましいこと❣️
さて、今日の一句
稲妻を窓に田園五楽章 稲畑廣太郎
ベートーヴェンの交響曲第六番「田園」のことでしょうね。
第4楽章のテーマが「雷雨・嵐」第5楽章が「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」です。
私はベートーヴェンは好みではないので「田園」を聴いた時の記憶も残っていませんが、歳を経て感覚も変わってきているかもしれません。改めて聴いてみることにします。
「雷の後は感謝」すべきなんですね。今年は米不足にならないよう、少し稲魂信仰的気持ちを持って聴いてみます。🙏