苦しい人へのメッセージ３

＞　苦しみの状況にある最大の原因は、苦しむ側の立場しか認識できていないことにあります。
と書きましたが、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』からそのことを学んでみましょう。

盗賊カンダタは死後、地獄に落ちました。
地獄の上には極楽があり、罪人を哀れんでお釈迦様が蜘蛛の糸を垂らします。
その心は勿論、これを登って上がって来なさい、ということです。
しかし地獄には他の罪人たちも無数。
カンダタは自分に続いて蜘蛛の糸を登ろうとする罪人たちに言い放ちます。
「こら、罪人ども、この蜘蛛の意図は俺のものだぞ。下りろ、下りろ」
それにより、蜘蛛の糸は、ぷっつりと切れてしまいます。

「お釈迦様は極楽の蓮池のふちに立ってこの一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが（…）悲しそうなお顔をなさりながらお歩きになり始めました。自分ばかり地獄から抜け出そうとするカンダタの無慈悲な心が、そしてその心相応の（…）元の地獄へ落ちてしまったのが（…）あさましく思し召されたのでございます。

　どうすれば良かったのか？
　それを知るために、「助ける側の立場」に身を置いてみることが必要なのです。
　あなたがこの物語のお釈迦様なら、必ず、こう思うことでしょう。
　「譲り合って一人ずつ登ってくれば助かったのに」と。

　このシリーズはこれで終わりです。
　今、苦しみの中にある人は、このように考えて視野を広げるように努めてみて下さい。

明日、14時ー『遺書2023』勉強会です。
当日URLをお送りします。
ご質問が少ないので、多分３０分もあれば終わるかと思います。

　【スケジュール】
6月10日（土）14時ー『遺書2023』勉強会
6月18日（日）双子座新月ヒーリング＆父の日
6月21日（水）夏至ヒーリング
7月3日（月）山羊座満月

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②リモートカウンセリング　8000円
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