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宇宙と投資家

2022年11月

世界経済は順調とは言い難く、多くの投資が今年に入って、市場退場を余儀無くされてきた。

僕はと言えば、市場状況の反して、年初から、それなりの運用成績を上げ、運営する個人ファンドは僕の資産成長と所有事業の運営を助けた。

今日は宇宙の話をしたい。
それも、投資家目線での宇宙の話だ。
僕が今、最も楽しいと思っている仕事の話である。

無数にあるラストフロンティア

宇宙。
そこは真空であり、放射線が飛び交う、灼熱と極寒の世界。

人間は、そこで生まれる事はなく、生身では生存する事すら許されない。

そんな世界は僕達にとって、特別な世界ではない。

古くは海神ポセイドンや荒神スサノオに象徴されるように、恐怖の対象であった海。
多くのパイロットが散っていった空。
グリーンディスプレイを通してコードで覗く事しか出来なかったコンピュータプログラムの世界。
言葉の通じない異国の地。
人間の体内、特に脳。

僕達には未知で不可解で異系な世界があちこちに広がっている。


投資とフロンティア

今日も珈琲が美味しい。
机にはチョコレートの缶があり、キッチンにはスパイスの瓶が並んでいる。

大航海時代が僕達の文化人的生活の中にそれらを齎し、衣食住どれをとっても劇的な変化を齎した。
僕の住む日本列島が、その恩恵に預かり始めたのは明治時代だったが。

そして、急激な近代化を遂げた日本の中で、株式会社という枠組みを日本に落とし込み、欧米列強に歩み詰めるのに渋沢栄一の貢献が讃えられる時代を通して、日本は強国となっていった。

日本にとって、欧米化こそ、フロンティアだった。

そのフロンティアに挑んだ日本人が強国日本を作り上げた。

大航海時代、アメリカ開拓史、インターネット黎明期、多くのフロンティアの資本の流動は人類の歴史を何度も変えてきた。

皆まで言わずとも、分かる人には分かる。
そして、歴史を知る人は既に動き出している。


C2C web2.0の先

僕達はフロンティアに向かい、それを投資の力でドライブさせ、実現した。

それは事業家を産み、人々の生活を変え、資本家を潤してきた。
海も空もインターネットも、海外製品も軍事も流通も、時に国家が、国民が、資本家が、商人や宗教団体までもが、何かに投資し、事業を行う現場が動き、世界を変えてきた。

僕達の生活の中にある殆どのモノが、その繰り返しの中で、今、手元に存在している。

近年のGAFAMの台頭も結局は同じ事だ。
多くの企業が投資の支援を受け、ドットコムバブル崩壊も経験しながら、web2.0の世界を作り上げてきた。

IT産業投資ブームと大航海時代は似ていた。
多くの投資家が泣き、笑い、そして多くの船が難破、座礁した大航海時代よろしく、多くのIT企業が頓挫した。

そのフロンティアへの挑戦は、これからも人類をドライブさせ続けるだろう。


投資家の仕事

ある時は探検家や冒険家が、ある時はIT起業家が、ある時に軍隊が、ある時は宗教が、僕達のフロンティアを切り開く実行部隊の役割を担ってきた。
ある者は石油を掘り、ある者は武器を作り、ある者は電気を送った。

そして、実行部隊は時代の変化と共に、移り変わり、投資家はだんだんとフロンティアに投資せずに規定の価値のおこぼれに与る臆病者が増える。
そして、不況がやってくる。

人は規定の枠組みを支える事やフロンティアを切り開く実業を仕事だと認識する事は容易い。
しかし、投資家は精神性に基づく仕事をしなければならないが故、実際には仕事が分かりづらい。

投資家の仕事とは、フロンティアに挑む実業を支える事が仕事である。
または既存の価値を守る事や支援する事も、その仕事の一端と言える。


沢山の仕事達

僕は宇宙の仕事をしたい、と思っている。
物流の仕事も、食料に関する仕事もしていたい。

これを同時に実現する最も簡単な方法が投資だ。

専門の知識は要らない。
否、あった方が良いが、必須ではない。

僕はウクライナの対ロシアへの抵抗を支援し、コロナからの人類の復活を支援し、癌との戦いを支援している。
またエネルギーの流動性課題への挑戦と、台湾危機防止の為の圧力作りに参加している。

どれも自身の実力では至らない。
だから、投資家として参加している。

価値流動と情報流動

取り止めもなく、この文章を書き始めてしまった。
これはまず、手始めの行為のつもりだ。

僕は今、価値流動が情報流動に勝る事のなくなった世の中に対する抵抗を行なっている。
その一端が宇宙関連投資なので、宇宙投資に関する仕事は、これから少しずつ、スケールさせていく。

その始めに、まずは何の計画もなく、文章を書き始め、いっそ、それを公開してしまう事にした。

既に宇宙関連投資は動き始めていた。
一年位、取り組んだだろうか。

そして、今、また別の取り組み、もう少し、真剣度の高い取り組みを始めてみようと思い始めている。
それは宇宙だけではない、情報流動と価値流動の乖離問題に対する自身のアプローチがいよいよ、本格的な危機に陥ってきたからである。

もはや、情報は溢れ、価値は滞り、何をするにも情報の嵐が吹き荒れる。

まるで僕達は中東の砂嵐の中を進むキャラバンのようにも思える。
だからこそ、届くべきは価値なのだと思う。

情報処理はもはや人類の必須スキルとなり、生存適応の為の条件になっているが、今の情報社会を作り出したのも、人間そのもの。

情報流動導線で価値を送る

ここいらで、この取り止めもない文章にお詫びを申し上げたい。
僕は、この宇宙関連の仕事を個人のモノではなく、社会の取り組みであろうとし、その手始めを始めたばかりだ。

その手始めの手始め、始めの最初の小さな初動の一端が、これである。

宇宙を通して、情報は価値をもう一度取り戻す。
フロンティアとは、常にそうあってきた。

既存の課題が達成され、そして、その価値の上に有象無象が積み上がった後、それを突き破るのに、有用性を発揮する。
この閉塞しつつある情報社会に風穴を開ける。

その可能性を僕は宇宙に見出している。
宇宙というスケールは情報の網羅性において現在の情報流動を変える。
通信は情報を送るのではなく、価値を拾い上げるモノへと変わる。

勿論、宇宙だけではない。
エネルギーロジスティクスも新しいフロンティアになると思う。
世界は変わる。

エネルギーは輸送され、情報通信は価値そのものを転送可能になる。
僕からすれば、今、まさに、これらは夢の産業であるように見えている。

投資家としての僕

2022/11/01 午前6時
白み始めた空を背に、この文章を書いていた。

思った以上に下手くそな文章になった事にある種の満足感のようなモノを覚える。
とっ散らかった文章は、これから行っていきたい事の中身が氾濫している事を指し示す。

そこから8時間。
気づけば時が経っていた。

僕は今まで専業投資家として生きようと決意した記憶はないが、実際、今の状況対応を考えると殆ど技術屋としてのお手伝いのような仕事を除けば、投資家として生きている状況が続いている。

自分自身が仕事をする事の意味や状況は日々弱り、霧散しつつある。
僕自身が技術屋として世界を作っている感覚は日々、刻一刻と失われていく。

それでも世界は変わる。
誰一人、取りこぼさない、とSDGsは語るが、そんなモノは大嘘だ。
ありとあらゆるモノを置き去りにしてしか、世界は変わる事は出来ない。

それでも技術は世界を変える。
時代が変わりゆく中、技術を愛する者として
動き始める。

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